「袴」と「着物」は同じ物の様な気がしますが、一体何が違うのでしょうか。
それぞれの意味と概要も併せて紹介します。
「袴」とは?
「袴」の意味と概要について紹介します。
意味
「袴」は「はかま」と読み、「着物の上から、下半身を覆う様に身に付ける衣服のことです。
洋服で言えば「パンツ」の様なもので、「袴」を着てる姿は「着物姿」ではなく「袴姿」と言いいます。
概要
「袴」は、日本の古墳時代から着用されていた衣服です。
元々は男性の礼装や、高貴な女官が身に付けるものでした。
明治時代になり、女性への教育の機会が増えると、着物では座っていてシワになり易いことから、女学生が「袴」を身に付ける様になりました。
現在では卒業式に着用されています。
「着物」とは?
「着物」の意味と概要について紹介します。
意味
「着物」は「きもの」と読み、和装全体の総称です。
昔は日本では「衣服」と言えば「着物」だったのですが、明治維新以降洋服が広まったことから、区別をする為に「着物=和服」として使われる様になりました。
概要
「着物」は、和服のこと全てを表し、和服とは、主に以下の4つのことを言います。
1つ目は「振袖(ふりそで)」で、未婚女性の正装で、成人式などに着用され、袖が長いのが特徴です。
2つ目は「留袖(とめそで)」で、既婚女性の正装で、冠婚葬祭などに着用されます。
3つ目は「訪問着(ほうもんぎ)」で、準礼装として幅広く着用されます。
4つ目は「浴衣(ゆかた)」で、湯上りに涼しく過ごす為に薄手の生地で作られています。
「袴」と「着物」の違い!
「袴」は「着物の一種で、下半身に付ける衣服」です。
「着物」は「和装全体を表す言葉」です。
「袴」は「着物」に含まれるという点を覚えておきましょう。
まとめ
「袴」は「着物」の中の一つの種類です。
比べる基準が違いますので混同しない様にしましょう。