この記事では、「他所」と「余所」の違いを分かりやすく説明していきます。
「他所」とは?
「他所」は、ほかの場所という意味で、自分とは関係がないほかの場所のことです。
この言葉は、ほかの土地やほかの場所というエリアを明確に示しており、「余所」と意味は全く同じになります。
ですが、「余所」は、和語であり、日本人が勝手に考え付いた言葉であるに対して、「他所」については完全にその場所を示すなどの違いがあります。
「余所」とは?
「余所」は、日本人が考え出した日本語の一つで、中国から由来した漢字と全くかかわりがない言葉で、ほかの場所であると示した言葉です。
よって、一応意味においては、「他所」と同じですが、記載する漢字が異なり、こちらは和語という日本古来の言葉で中国語や英語のように第3国の言葉の文化を含まずに生まれています。
「他所」と「余所」の違い
両者の違いは、言葉が生まれた際の文化県が異なります。
「他所」は、別の場所であるという意味合いを持つ中国語のベチュという言葉から生まれたものでベチュはほかのところという意味になります。
しかし、「余所」については日本古来の言葉で日本人が考え出したものなので、中国の言葉は全く関係性がありません。
よって両者の違いは、言葉が生まれた際に異国の文化が入っているか否かです。
「他所」の例文
・『他所の家』
この言葉は、自分とは関係がない家という意味です。
「他所」は、自分と関係がない別のエリアのことなので、この例では、自分と関係がない家ということになります。
「余所」の例文
・『余所様の家』
この言葉は、日本古来の言葉で、自分とか川割がない家であると述べています。
なお、意味については上記の「他所」と全く同じでこのケースにおいてはあえて日本が独自に生み出した言葉で「他所」と述べているため、使用している漢字が異なります。
そのため、「余所」と聞いても即座に「他所」と同じであると認識できないのは、他の所である中国と同じような考え方に基づいていないが故です。
なお、中国の場合、ベチュと呼び、これも意味は他の所という意味になるので言葉の考え方は共通しています。
まとめ
「他所」については、これは、中国から伝わってきた言葉であるベチュという言葉をそのまま受け取って感じに記すと「他の所」であるとなり、言葉が成立したが故、「他所」が定着しました。
しかし、日本古来の言葉に置き換えると、この言葉は、「余所」となり、意味においては、「他所」と同じだと認識ができません。
なぜなら、他の所であるという認識と異なるが故「余っている所」とは何かということになるが故、「他所」という文字の意味を知っているものからすれば意味が同じだと言われても混乱するが故です。
これについては、日本の独自文化というものの影響で、もともと中国から伝わった漢字を日本人がアレンジするが故にこうした言葉の問題が起きるのです。
なお、意味については両者ともに同じなのであまり気にする必要性はないでしょう。