この記事では、「自然主義」と「写実主義」の違いを分かりやすく説明していきます。
「自然主義」とは?
「自然主義」はヨーロッパの娯楽である芸術の在り方を指し、芸術の思想です。
つまり、「自然主義」は娯楽である芸術などの文学における思想のことで、当時の芸術の在り方で自然のままを表現するという芸術になります。
なお、この芸術における思想の発祥は、フランスになります。
「写実主義」とは?
「写実主義」は現実主義者のことで、芸術と学問の両方を主張することです。
つまり、文学や政治のような学問においてはただ単に事実のみを突き詰めていくことを意味し、娯楽である美術においては、ありのままを描くということです。
「自然主義」と「写実主義」の違い
「自然主義」と「写実主義」の違いは思想の発端が異なる点と、思想に関して文学や芸術を含むか娯楽という芸術のみであるかという違いになります。
「自然主義」は発端はフランスで、「写実主義」はそんなフランスの「自然主義」が広がることで娯楽である芸術だけではなく、学問にも適応できるのではと考え、発祥の地がなく、ヨーロッパで思いついた思想です。
「自然主義」の例文
・『自然主義はいわゆる写実主義だ』
この例は、両者の思想は同じだという例です。
何故なら、「自然主義」は、芸術のみの思想ですがそれが発展した思想が「写実主義」なので、事実上「自然主義」は、「写実主義」であると言えます。
その為、現在においては、「自然主義」と「写実主義」は同じ思想であると結論付けられており、違いについては、芸術のみを対象にするか、文学のような学問も対象とするかとなっています。
「写実主義」の例文
・『写実主義は単なる現実主義者』
この例はありのままをすべてであるとする思想は単なる現実主義者であるに違いないという例です。
現実的に、「写実主義」という物は芸術や学問において単に現実を直視することを意味するため、「写実主義」は聞こえとしては、ありのままを表現することですが、それは単に現実をそのまま突き付けているだけであるという例になります。
まとめ
「自然主義」は、早い話が、昔の娯楽の定番だった小説家が、空想で物事を書くのはおかしいと言い出して現実的な物を書こうという結論に至って生まれた思想で、これを芸術に応用したものです。
その為、小説は芸術による文化で絵画などの他彫刻と同じものとして扱われます。
これに逆行しているのが実は日本で、日本のライトノベルや漫画はいわば、あり得ない空想の世界でこれは「自然主義」ではありませんし、ましてや、学問や芸術の両方において現実的であることを指す、「写実主義」にも反しています。
何故、日本でこうした現実的な物の考えが普及しないかは現実的であることよりもフィクションの方が面白みがあるため、日本では逆に日現実的な物の方が受けるのです。
特に娯楽に関しては、日本は非現実のオンパレードを駆使することで、外国からも称賛されており、今のアニメ文化の先頭を走る結果になっています。