この記事では、「時期」と「時機」の違いを分かりやすく説明していきます。
2つの似た雰囲気の言葉には、どのような意味と違いがあるでしょうか。
「時期」とは?
「時期」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「時期」は「じき」と読みます。
「時期」は「ある幅を持った時。
期間」という意味があります。
例えば、夏は7月から9月ころの、幅を持った時を指します。
そのため、「夏の時機」などと言うことができます。
また、4月の一時期は、小学生から大学生まで、各学校に入学する人が増える時期になります。
そのため、「入学の時期を迎えた」などと表現できます。
次に、「時期」には「その時。
その折」という意味があります。
例えば、SF映画のセリフなどに、「時期が来れば分かる」などというセリフがありますが、「その時が来れば、おのずと理解できる」という意味があります。
そして、「時期」が来て、主人公が不思議な力を身につけたりします。
「時機」とは?
「時機」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「時機」は「じき」と読みます。
「時機」は「何かを行うのに、良い機会。
潮時」という意味があります。
何かをしようとするとき、このタイミングだと感じることがあるかもしれません。
このような時、「時機が来た」などと言うことができます。
ちなみに「潮時(しおどき)」には、「物事を始めたり終えたりするのに適当な時期。
好機」という意味があり、「時機」と似た意味を持ちます。
例えば、徳川家康は、自分が天下取りに動くまで、良い機会を待ち続けました。
このような態度を「天下取りの時機を待つ」などと言うことができます。
一方で、何かを始める時に、良いタイミングを待ちすぎていて、始めるきっかけを失うことになる場合は、「時機を待ちすぎて、やる気を失う」などと表現することができます。
「時期」と「時機」の違い
「時期」と「時機」の違いを、分かりやすく解説します。
「時期」は「ある幅を持った時。
期間」という意味があります。
一方で「時機」は「何かを行うのに、良い機会。
潮時」という意味があります。
このように、単にまとまった期間のことを「時期」と呼ぶのに対して、その人や集団などにとって、何かをするのに都合のいい機会を「時機」と呼ぶという違いがあります。
「チャンス」と言い換えることができるかもしれません。
「一人暮らしを始める時期」という場合は、4月など、入学や就職などをする人が多くなり、一人暮らしをする人が多くなる期間を指します。
一方で「一人暮らしを始める時機」という場合は、一人暮らしを始めるのに、良いチャンスという意味になります。
このように「時期」と「時機」には、大きな違いがあることが分かります。
まとめ
「時期」と「時機」の違いについて見てきました。
一定の期間を指すときは「時期」を、チャンスだと感じるタイミングを「時機」と呼ぶようにしてみてはいかがでしょうか。