人間の態度の中でも、決して良い意味を表す言葉ではない「怠慢」と「傲慢」。
この記事では、「怠慢」と「傲慢」の違いを分かりやすく説明していきます。
「怠慢」とは?
「怠慢」の意味は、当然しなければならないことをしないことを意味し、怠けておろそかにする行為を「怠慢」と言います。
人間が社会生活を営む上で、やるべきことがそれぞれにあります。
学生ならば学業。
会社員ならば仕事となど、人間はそれぞれの役割を担って社会生活を営んでいます。
そのような当然しなければならない行為に対し、怠けておろそかにする、やろうとしないといった行為が「怠慢」です。
「怠慢」は、「ズボラ」や「横着」、「無精」、「サボタージュ」などと同じ行為です。
「怠慢」の使い方
「怠慢」の使い方は、「怠慢」な行動や行為に対し用いられます。
「傲慢」とは?
「傲慢」の意味は、おごりたかぶって人を見下すことを意味し、横柄な態度や行動をとることが「傲慢」です。
それは、周りの人を不愉快にさせる行為で、決して褒められるものではありません。
自分が一番正しいと思っている人や感謝の気持ちを持たない人、ステータスにこだわる人などが「傲慢」な態度をとることが多くなります。
「傲慢」は、「横柄」や「高飛車」、「高圧的」などと同じ行為です。
「傲慢」の使い方
「傲慢」の使い方は、「傲慢」な態度や行動、傲慢な人を指す際に用いられます。
「怠慢」と「傲慢」の違い
同じ態度でも、「怠慢」は、当然しなければならないことをしないこと。
「傲慢」は、人を見下すこととなります。
どちらも、社会生活を送るうえで、行ってはいけない態度となり、決して、良い態度、行い、ということはできません。
そう言った意味では、同じ意味を持つ言葉となります。
ただし、それぞれの行動、行いに違いがある2つの言葉となります。
「怠慢」の例文
・『結果的に自分の怠慢なプレーによって、試合に負けたことは間違いありません』
・『無断欠勤など、あまりにも怠慢な態度ばかりとる社員に責任のある仕事を任せることなどできません』
・『夫の傲慢な態度が許せない』
・『言われたことすら期日を守って行わない彼の行動は、職務怠慢と言えるのではないだろうか』
「傲慢」の例文
・『夫の傲慢な態度には、家族みんな不愉快で仕方がありません』
・『なぜ、あれほど傲慢で嫌味な彼女が男性に好かれるのかわからない』
・『心が貧しい人ほど、傲慢な人は多いのではないだろうか』
・『傲慢な態度を取る人の中に好かれている人などいません』
まとめ
「怠慢」も「傲慢」も、人間が社会生活を送るうえで、決して許されない、認められない行動といった意味では同じ意味を持つ言葉です。
ただし、その中でも、その内容に違いがある言葉となります。
「怠慢」は、やるべきことをやらないといった行為。
「傲慢」は、人を見下し偉そうにする行為。
この2つとも、周りを不愉快にさせる行為では同じです。