「泰然」と「平然」の違いとは?分かりやすく解釈

「泰然」と「平然」の違い言葉・カタカナ語・言語

この記事では、「泰然」「平然」の違いを分かりやすく説明していきます。

2つの言葉には、どのような意味と違いがあるでしょうか。

「泰然」とは?

「泰然」とは?

「泰然」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。

「泰然」「たいぜん」と読みます。

「泰然」「落ち着いていて、物事に驚かない様子」という意味があります。

例えば、株式投資をしているプロが、株価が暴落しても落ち着いていて動じない様子の場合は、「株価暴落にも動じない泰然とした投資のプロ」という文章にすることができます。

また小惑星の落下などにより、地球が終わってしまいそうな場合でも、落ち着いていられる人格の持ち主は、「地球最後の日が近づいているのに、泰然としている人」という文章にできます。

さらに、道場破りが着たときに、驚かず、落ち着いて対応している師範の姿を見た弟子は、「さすが師範は泰然としている」と感じるのではないでしょうか。

「平然」とは?

「平然」とは?

「平然」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。

「平然」「へいぜん」と読みます。

「平然」は、「何事もなかったように落ち着き払っている様子」という意味があります。

例えば、スマホも財布も忘れて会社に来たのに、何事もなかったように落ち着いている人を見た場合、「大切なものを何も持たずに会社に来たのに、平然としていられる人」という文章にできます。

また、浮気をしている男性が、妻に嘘をついていながら、何事もなかったように夫婦生活を送っている場合、「嘘をつきながらも、平然としている夫」という文章を作ることができます。

さらに、煙草を吸ってはいけない場所で、何事もなかったように落ち着いた素振りで喫煙している人は、「喫煙スペース意外で、平然と煙草を吸う人の気持ちが知れない」などと言われるのではないでしょうか。

このように、何事もなかったように落ち着いている様子の人を見たとき、「平然」という言葉を使ってみましょう。

「泰然」と「平然」の違い

「泰然」と「平然」の違い

「泰然」「平然」の違いを、分かりやすく解説します。

「泰然」「落ち着いていて、物事に驚かない様子」という意味があります。

一方で「平然」は、「何事もなかったように落ち着き払っている様子」という意味があります。

このように、どちらの言葉もほとんど同じ意味がある、同義語と考えていいのではないでしょうか。

ただし、「泰然」という言葉には、人間的に落ち着きがある人を意味する、ポジティブな印象な言葉と考えることができます。

一方の「平然」は、どちらかと言えば「無関心」な印象を与える言葉になります。

落ち着いている理由が、高い人格であるとされる場合は「泰然」を使い、無関心だからという場合は「平然」という言葉を使ってみてはいかがでしょうか。

まとめ

まとめ

「泰然」「平然」の違いについて見てきました。

2つの言葉はほとんど同じ意味を持ちますが、ニュアンスの違いがありました。

2つの言葉のニュアンスの違いを知ることで、きちんと使い分けることができるようになりそうです。