この記事では、「退学」と「放校」の違いを分かりやすく説明していきます。
「退学」とは?
「退学」とは、生徒が学校を途中で辞めること、もしくは途中で辞めさせられることを言います。
自分の意思で辞める場合は「自主退学」となり、処分として辞めさせられる場合は「退学処分」といった言い方で区別をつけています。
また、それとは別の意味合いで、規定の過程を修得して学校を辞めるという使い方もあります。
「放校」とは?
「放校」とは、懲戒として、生徒を学校から追放するという意味があります。
学校の籍をはく奪するということですので、それまで取得していた単位などもすべてなくなるということになります。
簡単な言葉で言えば、学校側から「追い払われた」わけですので、何か悪いことをした、ルールを守れなかったとすぐにわかります。
よって「放校」とは基本的にいい意味はなく不名誉な処分という認識になります。
「退学」と「放校」の違い
「退学」と「放校」の違いを、分かりやすく解説します。
この二つの言葉はどちらも学校を辞めるという意味では同じです。
しかし内容的に大きな違いがありますので、混同しないように気をつけてください。
「退学」とは途中で学校を辞めるという意味になります。
事情があって自分から辞める場合は「自主退学」と言います。
ほとんどの場合は「自主退学」のことを「退学」と言い表すわけです。
一方、学校からの処分で「退学」させられることもあります。
この場合は「退学処分」という言葉になります。
この「退学処分」と「放校」が同義語になります。
「放校」という言葉はあまり使われることはありません。
なぜならば、学校側から追い払われるという意味で、懲戒ということになるからです。
真面目に勉強、生活をしていれば懲戒処分になることはほとんどないでしょう。
「退学」の場合、自分がそれまで取得した単位はそのままになります。
つまり、再入学したり、別の学校に入り直した時にかつて取得した単位が認められることもあるのです。
一方「放校」の場合は、追い出されたわけですから、学校の籍そのものがなくなっている状態です。
当然ながら、取得した単位などもなくなると考えた方がいいでしょう。
また、「退学」は事情があった為の中退という扱いですが、「放校」は学校側から放り出されたとなりますので、人に与える印象としても良いとは言えません。
まとめますと「退学は途中で学校を辞めること、規程の過程を修得し辞めること」「放校は学校側からの処分として学校から追われること」となります。
また「退学処分と放校は基本的に同義語」ということも併せて覚えておきましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
「退学」と「放校」の違いを説明しました。
「退学」には「退学処分」という意味合いもありますので、事情により、自分の意思で学校を辞めた場合は「自主退学」と使った方がいいでしょう。
それぞれの言葉の意味を正しく理解して使い分けてください。