「用事」と「予定」の違い

「用事」と「予定」の違い言葉・カタカナ語・言語

仕事のスケジュールを考えるときによく使う言葉が「用事」「予定」です。

多くの人が無意識のうちに使い分けているこのふたつの言葉ですが具体的な違いはどこにあるのでしょうか。

今回は、「用事」「予定」の違いについて解説します。

「用事」とは?

「用事」とは?

「用事」とは「やらなくてはならない事柄」を意味する言葉です。

なにかやらなくてはいけない行動などを総称する言葉が「用事」です。

仕事や遊びなど内容にかかわらずその事柄をやらねばならないのであれば全て「用事」に含まれます。

一般的には義務や責任のある事柄に対して使われることが多く期限や締め切りなど時間的成約も伴います。

重要な事柄以外であっても自分の意志や希望がある場合は「用事」という表現が用いられます。

遊びに行ったり趣味に時間を費やしたりなど他の人から見ればとるに足らないような事柄であっても本人にとって重要でやりたいという強い意志が伴っている場合は「用事」に該当します。

行動内容については具体的な説明がなく、やるべき事柄はあるが細かく説明したくないときに用いられます。

「用事」の使い方

・用事があるのでお先に失礼します。

・大阪に来なければならないほど重要な用事があった。

・明日は用事があるので早退します。

・市役所で用事を終えてから帰宅する。

「予定」とは?

「予定」とは?

「予定」とは、「将来の行動を事前に決めておくこと」を意味する言葉です。

「予定」を簡単に説明すると「未来の行動計画」という意味になります。

人がどう行動するかは自由に判断できますが、その時になってどのように行動するのかを決定するのではなく「未来の行動についてその時が来る前にあらかじめ決定しておく」ことを指して「予定」と表現します。

「予定」とは「予め決定しておく」という意味であり、時間や行動余力などを計算に入れた上で「その行動をとれるであろう場所と時間を決定しその通りに行動する心づもりをしておく」行為を指します。

未来の計画なのでそのとおりに行動できるという保証はなく「予定」通りに行動することが前提となりますが都合が悪い場合は見なおしたり取りやめたりすることもあります。

主体となるものから見た時の主観的な言葉なので本人が知っている必要があります。

他人にとっての「予定」に自分が組み込まれていることもありますが自分が認識していない段階では「予定」は未定となっています。

「予定」の使い方

・来週の日曜日に旅行に行く予定だ。

・注文した製品は来月初頭に完成する予定です。

・2024年のオリンピックはパリで開催される予定だ。

・予定通りに行動できるという保証はない。

「用事」と「予定」の違い

「用事」と「予定」の違い

「用事」「予定」の違い「時間の概念」です。

「用事」とはやらなければいけない事柄を指す言葉であり行動の内容や種類を意味します。

今すぐやらなければいけないものもあれば後回しにできるものも含まれ時間的成約について特に決まりはありません。

「予定」は未来の行動計画であり常に現在よりも後の時間を指す言葉です。

現在の時間を指すことはありますが過去の時間を指して「予定」という表現が用いられることはありません。

行動そのものを指すのが「用事」、行動することを事前に決めておくのが「予定」という時間的概念の有無に違いがあります。

まとめ

まとめ

「用事」「予定」は似たような意味で使われることが多いですが具体的に表している意味合いは全く異なります。

それぞれの言葉の意味に注目し正しく使い分けてください。