「桶」と「樽」の違いとは?分かりやすく解釈

「桶」と「樽」の違い言葉・カタカナ語・言語

この記事では、「桶」「樽」の違いを分かりやすく説明していきます。

2つの言葉には、どのような意味と違いがあるでしょうか。

「桶」とは?

「桶」とは?

「桶」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。

「桶」「おけ」と読みます。

「桶」は容器の一つで、水や湯などをくんだり、貯めるために使われる道具になります。

日本において、「桶」「樽」と似た形をしており、ふたがない「樽」「桶」という説があるほどです。

このように、「桶」はふたがないことが一般的な形で、「風呂桶(ふろおけ)」のように、お湯をくみ取り、体にかけるような使い方をします。

古くから作られている「結桶(ゆいおけ)」は、ヒノキや杉などを円状に並べて、竹を箍(たが)として使い、まとめたものを指します。

日本酒やみそ、しょうゆなどを醸造するために使われる、大型の「桶」もあり、現在でも酒造蔵などで使用されています。

「樽」とは?

「樽」とは?

「樽」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。

「樽」「たる」と読みます。

「樽」は、「円筒形の容器」という意味があります。

特に、ヨーロッパにおいて伝統的な「樽」「洋樽(ようだる)」と呼ばれていて、木の板を円形に並べて鉄の輪などの箍(たが)でまとめたものを指します。

ウイスキーやワインなどの醸造に使われることが多く、一般的に「樽」と言えば、この「洋樽」の姿を思い浮かべる人が多くなります。

「洋樽」は、円筒形をしていて、さらに中央部が膨らんでいます。

この膨らみを作ることで、倒して転がすとき、摩擦面が小さくなるため、扱いやすくなります。

日本では、「結樽(ゆいだる)」と呼ばれる竹の箍でまとめられた円筒形の「樽」が一般的に作られました。

今でも、めでたい席などで振舞われる日本酒は、「酒樽」と呼ばれる、「結樽」の仲間に入れられています。

「樽」は釘や接着剤などを使わないため、「樽」の中のウイスキーやワインなどの内容物に、不純物が流れ込まずにするという利点があります。

最近では、金属製の「ビール樽」などが一般的で、蛇口を備えていて、「樽」から直接ビールを注ぐことができるようになっています。

「桶」と「樽」の違い

「桶」と「樽」の違い

「桶」「樽」の違いを、分かりやすく解説します。

「桶」「樽」も木材を円状に並べ、竹や鉄などを箍にしてまとめたものを指します。

ただし、「桶」はふたをしないで使うのに対して、「桶」はふたをして、密封しながら使うものという違いがあります。

また「樽」と言えば「洋樽」をイメージするため、ワインやウイスキーの醸造のために使うものという印象があります。

このように「桶」はふたをしないで使うもの、「樽」はふたをして使うものという大きな違いがありました。

まとめ

まとめ

「桶」「樽」の違いについて見てきました。

「樽」「桶」は、ふたをするかしないかという大きな違いがありました。

違いを知ることで、用途に応じて買い分けることができるのではないでしょうか。