この記事では、「温める」と「暖める」の違いを分かりやすく説明していきます。
「温める」とは?
「温める」は「あたためる」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「動物の卵がヒナにかえるまで、親が大切に抱えて守ること」という意味で、主に鳥が巣を作り、卵を生んでヒナにかえるまで抱えてぬくもりを保つ状態のことです。
2つ目は「自分の手元に置き、大切にしまっておくこと」という意味で、人前に出さずにずっと自分の手元に置いておくことです。
3つ目は「人に言わずにずっと構想を練り続けること」という意味で、アイデアや論文などを、より完成度の高いものにしたり、タイミングよく発表する為に、誰にも言わずに頭の中で考えている様子のことです。
4つ目は「途絶えていた人との交流を復活させること」という意味で、一度関係が途絶えていた人と以前の様にやり取りすることです。
上記に共通するのは「程よく保つ」という意味です。
「温める」の使い方
「温める」は「動物の卵がヒナにかえるまで、親が大切に抱えて守ること」「自分の手元に置き、大切にしまっておくこと」「人に言わずにずっと構想を練り続けること」「途絶えていた人との交流を復活させること」という意味で使われます。
動詞として「温める・温めた」と使われたり、副詞として「お湯を温めておく」などと使われたり、名詞として「レンジの温め機能を使う」などと使われます。
基本的に、ある物自体に熱量を持たせて、人が身体の一部で感じられる様にすることに使われる言葉です。
「暖める」とは?
「暖める」は「あたためる」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「程良い体感温度まで高める」という意味で、身体全体でそれまでより温度が高いと感じるまで高めることです。
2つ目は「自分の出番まで他の場所で控えていること」という意味で、特にすることがなく、ある一定の場所にいることです。
3つ目は「自分だけ利益を独占すること」という意味で、人に言わずに良いもの、得をするものをこっそり自分の所有にすることです。
上記に共通するのは「保存して状態を高める」という意味です。
「暖める」の使い方
「暖める」は「程良い体感温度まで高める」「自分の出番まで他の場所で控えていること」「自分だけ利益を独占すること」という意味で使われます。
動詞として「暖める・暖めた」と使われたり、副詞として「布団を暖めておく」などと使われたりします。
基本的に、その場全体の空気の温度を高めて、身体全体で感じられる様にすることに使われる言葉です。
「温める」と「暖める」の違い
「温める」は「ある物自体に熱量を持たせて、人が身体の一部で感じられる様にすること」という意味です。
「暖める」は「その場全体の空気の温度を高めて、身体全体で感じられる様にすること」という意味です。
「温める」の例文
・『親鳥が交替で卵を温める』
・『5年間温めていた研究論文を発表する』
・『誰にも言わずに温めていたアイデアを実現させる』
・『おさななじみとの旧交を温める』
「暖める」の例文
・『帰宅してすぐにエアコンで部屋を暖める』
・『お風呂に入る前にあらかじめ脱衣所を暖める』
・『出番が来るまでベンチを暖めておく』
・『拾った金銭をふところで暖める』
まとめ
今回は「温める」と「暖める」について紹介しました。
「温める」は「ある物自体に熱を持たせる」、「暖める」は「身体全体で感じられる様にする」と覚えておきましょう。