この記事では、「無理」と「ダメ」の違いを分かりやすく説明していきます。
「無理」とは?
「無理」は「むり」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「ものごとの筋道が立たず、現実的でないこと」という意味で、道理に合わずに受け入れるのが難しい様子のことです。
2つ目は「やりにくいこと」という意味で、実際やるのが困難なことです。
3つ目は「反対を押し切ってすること」という意味で、本来するべきではないのに押してすることです。
上記に共通するのは「できないことをしようとする」という意味です。
「無理」の使い方
「無理」は「ものごとの筋道が立たず、現実的でないこと」「やりにくいこと」「反対を押し切ってすること」という意味で使われます。
名詞・形容動詞として「無理だ・である」「無理難題」などと使われたり、形容詞として「無理な要求」などと使われたり、副詞として「無理に詰め込む」などと使われます。
基本的に、日常で使う場合、ものごとが道理に合わない様子や、反対を押し切ってやろうとすることに使われる言葉です。
「ダメ」とは?
「ダメ」は「駄目」と書き、意味は以下の通りです。
1つ目は「囲碁用語で、双方の境にあり、どちらの所有にもならない目」という元の意味で、その目に石を置いても自分のものにならず、無駄な目であることです。
2つ目は上記から転じて、「効果がないこと」という意味で、いくらやっても何も良くならないことです。
3つ目は「用をなさない状態であること」という意味で、本来の機能を発揮しない状態になることです。
4つ目は「しようとしてもできないこと」という意味で、自分でどれだけ努力しても不可能なことです。
5つ目は「演劇で、演技の悪い点についてNGを出すこと」という意味で「ダメ出し」として使われます、上記に共通するのや「幾らやっても無駄なこと」という意味です。
「ダメ」の使い方
「ダメ」は「囲碁用語で、双方の境にあり、どちらの所有にもならない目」「効果がないこと」「用をなさない状態であること」「しようとしてもできないこと」「演劇で、演技の悪い点についてNGを出すこと」という意味で使われます。
名詞・形容動詞として「ダメだ・である」「ダメ押し」などと使われたり、形容詞として「ダメな奴」などと使われたり、副詞として「ダメになる」などと使われます。
基本的に、全く役に立たないことや、本来の質が損なわれることに使われる言葉です。
「無理」と「ダメ」の違い
「無理」は「ものごとが道理に合わない様子」「反対を押し切ってやろうとすること」という意味です。
「ダメ」は「全く役に立たないこと」「本来の質が損なわれること」という意味です。
「無理」の例文
・『彼があれだけ怒るのも無理はない』
・『無理な要求をまくしたてるクレーマーがいる』
・『無理に押し込むとフタが壊れる』
・『30歳過ぎると何かと無理がきかなくなる』
「ダメ」の例文
・『干ばつが続いて作物がダメになる』
・『彼は末期ガンでもうダメらしい』
・『ダメで元々のつもりで嘆願してみる』
・『ここで処理をキャンセルしてはダメです』
まとめ
今回は「無理」と「ダメ」について紹介しました。
「無理」は「できないことをする」、「ダメ」は「できなくなる」と覚えておきましょう。