「初期」と「早期」の違いとは?分かりやすく解釈

「初期」と「早期」の違いとは?言葉・カタカナ語・言語

この記事では、「初期」「早期」の違いを分かりやすく説明していきます。

「初期」とは?

「初期」とは?

「初期」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。

「初期」「しょき」と読みます。

「初期」には「ある物事の初めの時期。

始まって間もないころ」
という意味があります。

例えば、映画監督の作品を振り返るとき、映画監督になって間もないころの作品を見ることがあります。

このような時、「監督の初期の作品を観る」などと言います。

また、ある時代が始まったばかりのことを言いたいとき、「初期」という言葉を使います。

例えば、江戸時代になったばかりに起こった出来事を話すとき、西暦を言わずに、「江戸時代初期」という言い方をして、ざっくりと出来事が起こった時期を伝えることがあります。

またコンピュータに不具合が起こった時、出荷されてすぐの状態に戻すことを「初期化する」などと言います。

またスマホを自分なりに設定変更した結果、使いにくくなり、買ったばかりの状態に本巣溶き、「初期設定に戻す」と言います。

「早期」とは?

「早期」とは?

「早期」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。

「早期」「そうき」と読みます。

「早期」「早い時期。

まだ物事が十分に進んでいない時期」
という意味があります。

例えば、飲食店をオープンしたものの、売り上げが悪くてすぐに撤退することを決めた場合は、「飲食店が早期撤退した」などと言います。

またガンの発見は、ガンができて早いほど、完治しやすいとされています。

このようなことから、「ガンの早期発見が望まれる」などという言い回しをします。

さらに、防衛システムで、レーダーとコンピュータを組み合わせて、侵略者を警戒するシステムを「早期警戒システム」などと呼びます。

このように、何かが始まって、早い時期、物事が十分に進んでいない時期について話すとき、「早期」という言葉を使います。

「初期」と「早期」の違い

「初期」と「早期」の違い

「初期」「早期」の違いを、分かりやすく解説します。

「初期」には「ある物事の初めの時期。

始まって間もないころ」
という意味があります。

「早期」「早い時期。

まだ物事が十分に進んでいない時期」
という意味があります。

このように「初期」「早期」には、「始まって間もない時期」という共通の意味があります。

ただし、「早期」には「すぐに」という意味が含まれています。

「早期発見」という言葉には、「始まって間もない時期に、すぐに発見すること」という意味があります。

一方の「初期に発見」という場合は、「始まって間もないころに発見すること」という意味がありますが、「すぐに」という意味は含まれていません。

2つの言葉はよく似ていますが、「すぐに・直ちに」という意味が含まれているか否かという違いがありました。

まとめ

まとめ

「初期」「早期」の違いについて見てきました。

2つの言葉の意味の違いを知ることができました。

「すぐに」と意味を含めたいときは、「早期」を使い、そうでないときは「初期」を使ってみましょう。