この記事では、「入籍」と「結婚」の違いを分かりやすく説明していきます。
「入籍」とは?
「入籍」とは、管轄になる役所に婚姻届を提出することです。
現在の日本では、男女のカップルのみがこれを行うことができ、いわゆる「同性婚」では、「入籍」することはできません。
これによって、その男女は法的に婚姻関係となり、それに伴う色々な義務や権利が発生することになります。
例えば、お互い以外の異性と関係をもってしまうと、不貞行為という民法違反に該当してしまいます。
役所は基本的に平日にしか開いていませんが、夜間・休日用の窓口を利用すると、日曜日や祝日でも「入籍」することが可能です。
これにより、「結婚記念日」(入籍した日付)を好きな日にすることができ、例えば、陸上競技の桐生祥秀選手は、令和2年1月1日付で「入籍」しています。
「結婚」とは?
「結婚」とは、男女が夫婦になることです。
「同性婚」という形もありますが、これを「結婚」とするかについては議論があり、法的には「パートナーシップ」という関係に留まります。
法的にこの「結婚」関係になる為には、先の「入籍」が必要です。
同性同士ではそれが行えない為、結婚しているという関係に準じる先の「パートナーシップ」という制度があります(ただし、現行では、特定の自治体内でしか、それによる権利などは行使できません)。
また、「入籍」せずに「結婚」と同等の生活状態になる「事実婚」というものも存在し、こちらは法的には独身のままですが、住民票に「未届」としてパートナーを登録することで、婚姻関係のある場合と同様の扱いが受けられることがあります。
「入籍」と「結婚」の違い
「入籍」と「結婚」の違いを、分かりやすく解説します。
「入籍」は、法的に婚姻関係になる為に必要になり、男女のカップルのみが行えます。
「結婚」には、その「入籍」した関係や、同性同士によるそれに準じる「パートナーシップ」関係、更に、「入籍」せずに「結婚」しているのと同様の関係になる「事実婚」といったスタイルも存在します。
本来の「結婚」は、「入籍」した場合のみに使われる言葉ですが、諸般の事情によってそれが行えない「事実婚」も含めるという考え方も近年では浸透してきています。
まとめ
「入籍」と「結婚」は、このような解釈になります。
一般には、「入籍」=「結婚」という解釈で構いませんが、「同性婚」や「事実婚」というものも存在すると覚えておいてください。