この記事では、「遠回し」と「婉曲」の違いを分かりやすく説明していきます。
「遠回し」とは?
「遠回し」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「遠回し」は「とおまわし」と読みます。
「遠回し」は、「直接的な表現を避けて、それとなく言うこと。
その様子」という意味があります。
何かを言いたいときに、直接的に言うと、相手を傷つけたり、怒らせてしまうことがあります。
そのような場面で、それとなく言いたいことを伝える時の様子を「遠回し」と表現できます。
例えば、何度も食事に誘ってくる異性がいて、迷惑だけれど迷惑だと言えないよう場面で、それとなく食事に誘ってほしくないと言うとき、「遠回しに、食事に誘わないよう伝える」などと表現できます。
デートに誘った時、「行きたくない」とはっきり言われないまでも、明らかに行きたくないことが伝わってきた場合は、「遠回しにデートを断られた」と言うことができます。
他にも、「遠回しに注意する」、「遠回しに、愛していると言っている」などという文章を作ることができます。
「婉曲」とは?
「婉曲」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「婉曲」は「えんきょく」と読みます。
「婉曲」は、「言い回しが穏やかで、角が立たない様子。
露骨ではなく、遠回しに言う様子」という意味があります。
誰かに厳しいことを言わなければならないような場面で、角が立たないよう、穏やかな言い回しで相手に伝える時、「婉曲に伝える」などと言います。
迷惑だということを、角が立たないよう伝える時、「迷惑だと婉曲に伝えたい」となります。
また、バイトの面接に行ったとき、優しい言い方だったけれど、不合格だと告げられたとわかった時、「婉曲に、面接が不合格だと告げられた」などと自分の気持ちを表現できます。
他にも、「婉曲に言うのが苦手で、直接的な言い方をしてしまう」、「それはOKじゃなく、婉曲的に断られているんだよ」などという文章を作ることができます。
「遠回し」と「婉曲」の違い
「遠回し」と「婉曲」の違いを、分かりやすく解説します。
「遠回し」は、「直接的な表現を避けて、それとなく言うこと。
その様子」という意味があります。
一方、「婉曲」は、「言い回しが穏やかで、角が立たない様子。
露骨ではなく、遠回しに言う様子」という意味があります。
どちらも、似た意味を持つ言葉で、伝えたいことを、直接的な表現を避けて言うことを指します。
ただし、「婉曲」には、相手の自尊心を傷つけないよう配慮するというニュアンスが含まれています。
ビジネスシーンなどで、取引先などを傷つけないよう、断りの表現などをする場面では、「遠回し」よりも、「婉曲」のほうがしっくりくるのではないでしょうか。
まとめ
「遠回し」と「婉曲」の違いについて見てきました。
2つの言葉には、ニュアンスの違いがありました。
「遠回し」と「婉曲」の微妙な差を知り、使い分けてみてはいかがでしょうか。