この記事では、「汚名返上」と「名誉挽回」の違いを分かりやすく説明していきます。
「汚名返上」とは?
「汚名返上」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「汚名返上」は「おめいへんじょう」と読みます。
「汚名返上」は「新たな成果を挙げて、悪い評判を退けること」という意味があります。
ちなみに「汚名」は、「悪い評判。
不名誉な評判」という意味があります。
例えば、仕事ができないという悪い評判が定着してしまった人が、仕事を頑張って、大きな契約を取るなどして、定着してしまった悪い評判を退けることができた場合、「大きな契約を取り付けて、汚名返上を果たした」などと言うことができます。
また、かつて活躍した歌手が、ヒットに恵まれずに「終わった人」と言われていることに対して、発奮して新曲を作り、大ヒットするようなとき、「新たなヒット曲を生み出して、汚名返上を果たす」などと表現することができます。
「名誉挽回」とは?
「名誉挽回」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「名誉挽回」は「めいよばんかい」と読みます。
「名誉挽回」は「一度失った信用や評判を、その後の言動により取り戻すこと」という意味があります。
例えば、大切な打ち合わせに寝坊してしまい、信用を失ってしまった人がいるとします。
その人が、気持ちを入れ替えて、それから何年間も時間通りに打ち合わせに参加したとき、失った信用を取り戻せるかもしれません。
このような場面で、「何年も遅刻せず打ち合わせに参加したことで、名誉挽回を果たした」と言うことができます。
また、結婚してすぐに浮気してしまった夫は、妻からの信頼を失ってしまうでしょう。
しかし、その後、何十年も妻だけを愛し続けた結果、妻からの信用を取り戻せるかもしれません。
このような場合「妻だけを愛し続けることで、名誉挽回を果たすことができた」などという文章にできるかもしれません。
「汚名返上」と「名誉挽回」の違い
「汚名返上」と「名誉挽回」の違いを、分かりやすく解説します。
「汚名返上」は「新たな成果を挙げて、悪い評判を退けること」という意味があります。
一方「名誉挽回」は「一度失った信用や評判を、その後の言動により取り戻すこと」という意味があります。
「汚名返上」は、「悪い評判を退けること」という意味があり、「名誉挽回」には、「元の良い状態を取り戻す」という意味があります。
このように、「汚名返上」は悪い状態からフラットな状態に戻すことを意味し、「名誉挽回」は、悪い状態やフラットな状態から、良い状態を取り戻すことを意味するという違いがあります。
このように「汚名返上」と「名誉挽回」には、どちらも、評判を良くしたり、信頼を高めることを意味する言葉ですが、スタート地点に違いがあります。
まとめ
「汚名返上」と「名誉挽回」の違いについて見てきました。
2つの言葉の意味の違いを知ることで、混同せずに使い分けることができるようになりそうです。