この記事では、「手ぬぐい」と「タオル」の違いを分かりやすく説明していきます。
「手ぬぐい」とは?
「手ぬぐい」とは、生地に綿を使って平縫いにし、四角に裁断したものです。
平縫いの為、全体に薄くなっており、その為に吸水性はそれほどありませんが、乾きやすいのが特徴です。
一見ではただの布の切れ端にも見えてしまいますが、「手ぬぐい」と称されるものは、それと分かるようなデザインが施されていたり、主に材質として木綿が使われています。
「日本手ぬぐい」と呼ばれることもあり、その名前の通り、主に手や汗を拭う為に用いられます。
「タオル」とは?
「タオル」は、パイル構造に編まれた綿の布地で、こちらも四角に裁断されています。
「手ぬぐい」は、比較的サイズが小さく、簡単に畳んで持ち歩けるようなものがほとんどですが、「タオル」は、その用途ごとにサイズが大きく異なり、手や汗を拭く為に使われる「タンドタオル」は、20センチ四方程度の大きさですが、お風呂上がりに使われる「バスタオル」は、1メートル以上もあることが普通となっています。
タオルの特徴である「パイル構造」では、表面が細かくいくつもの輪になっている作りの為、厚さがあり、吸水性にも優れています。
このような構造の綿の生地は、「タオル地」と呼ばれています。
「手ぬぐい」と「タオル」の違い
「手ぬぐい」と「タオル」の違いを、分かりやすく解説します。
「手ぬぐい」は、汗を拭う為に使われる、平縫いの布地がそれほど大きくないサイズに裁断されたものです。
「タオル」は、洋式のそれとも表現できる、パイル構造に綿を編んで作られる四角い布地で、手ぬぐいとは違って端々がきちんと縫われています(手ぬぐいは、まずその部分は切りっぱなしです)。
色々なサイズのものがあり、その構造から吸水性は「手ぬぐい」を上回りますが、乾きにくく、厚さもある為、持ち歩きには「手ぬぐい」の方が向いているという特徴の違いがあります。
まとめ
「手ぬぐい」と「タオル」は、このように違います。
近年では、日本人の生活の欧米化により、「手ぬぐい」をそれほど見掛けなくなっていますが、和装には、やはりこちらでないと合いません。