「短期債」と「コマーシャルペーパー」の違いとは?分かりやすく解釈

「短期債」と「コマーシャルペーパー」の違い言葉・カタカナ語・言語

この記事では、「短期債」「コマーシャルペーパー」の違いを分かりやすく説明していきます。

「短期債」とは?

「短期債」とは?

「短期債」とは、満期が1年以内の債券に対して使われる言葉です。

早いものは2ヶ月や3ヶ月で満期という形で発行され、短期の資金の活用法として注目されています。

満期になると、購入額面と共に定められた利率(多少上下することがあります)の利息が受け取れます。

満期までが早い為、大した利率ではないことがほとんどですが、2ヶ月や3ヶ月の間、特に運用先が決まっていない資金がある場合には、それによって多少なりとも利益を出すことができるという存在です。

「コマーシャルペーパー」とは?

「コマーシャルペーパー」とは?

「コマーシャルペーパー」とは、「短期債」の中で、購入時に額面より割り引かれて発行されるものを指します。

つまり、額面が10万円の短期債が9万9千円で発行されるといった形だと考えると分かりやすいでしょう。

満期になると、額面通りの返還が受けられるので、購入時の差額分がそのまま利益になりますが、利息が付くことはありません(それが利息の代わりです)。

こちらのメリットとして、利率が変動する可能性がある短期債と比べて、購入時に利益分が確定しているという点が挙げられます。

「短期債」と「コマーシャルペーパー」の違い

「短期債」と「コマーシャルペーパー」の違い

「短期債」「コマーシャルペーパー」の違いを、分かりやすく解説します。

先のように、「コマーシャルペーパー」は、「短期債」の中の1つです。

国債にもそのような形式のものがあり、「短期国債」という名称で発行されます。

「コマーシャルペーパー」という名称は、いわゆる業界用語(俗称)なので、債券としての種類はどちらも「短期債」になります。

利息が別に受け取れるのか、最初から割り引かれて発売された(利息は付かない)のかが分かりやすいように、後者の場合には「コマーシャルペーパー」と呼ばれているという訳です。

まとめ

まとめ

「短期債」「コマーシャルペーパー」は、このような違いになります。

どちらも「短期債」に変わりはなく、利益になる分の扱いが違うと覚えておきましょう。