この記事では、「栄転」と「昇進」の違いを分かりやすく説明していきます。
「栄転」とは?
「栄転」は、今より高い地位になった上で、どこかに転任することを指して使われます。
「彼が大阪支店に栄転になった」などと使われる言葉で、この場合には、今より地位が上がり、大阪支店に転勤になったと言っています。
ただし、その企業として決して中心的ではない支店や、子会社などに「飛ばされる」場合にも、今より地位として上がっていれば、このように使うことがあります。
例えば、社員を数千人も抱える大企業の課長から、それが数十人単位の子会社に部長として出向(転任)することになったような場合がそれで、地位こそ上がっていますが、とても「栄転」と表現することはできません。
このような場合、見掛け上だけの「栄転」で、実質は「左遷」になると考えていいでしょう。
「昇進」とは?
「昇進」は、地位が上がることの表現です。
「彼は今度、係長に昇進するそうだ」といったように用いられ、それに関してどうこういったと内容は何も含みません。
よって、先の「栄転」は、「昇進」した上での「転勤」ということになります。
ですが、「飛ばされる」といった解釈になる場合も少なくなく、特に本社と呼ばれる場所から地方への転勤になる場合、いくら地位が上がろうと、「栄転」とはあまり表現されません。
「栄転」と「昇進」の違い
「栄転」と「昇進」の違いを、分かりやすく解説します。
「栄転」は、地位が上がって転任になることで、「昇進」は、地位が上がることを指します。
「栄転」は、実は「左遷」だという場合もあると書きましたが、その場合の「昇進」は、ただの飾りということがあります。
本社から地方の営業所などに「飛ばす」際に、地位くらいは上げないと納得してもらうことができない為です。
その為、地方の支店などから本社勤務になり、その上で地位が上がるといった場合でもないと、明らかな「栄転」とは言えないと考えておきましょう。
まとめ
「栄転」と「昇進」は、このように異なります。
「栄転」とよべるのは、今と同等程度の場所に、地位が上がって転任する場合だけだと覚えておいていいでしょう。