この記事では、「ポジティブ」と「能天気」の違いを分かりやすく説明していきます。
「ポジティブ」とは?
「ポジティブ」には、2つの意味があります。
一つは、肉眼で見たときの被写体と、同じ明暗や色彩で写っている画像です。
「ポジ」ということもあります。
写真などについて使われる言葉です。
もう一つの意味は、物事を明るくみること、意欲的であるさまです。
小さな子どもは大きな声を出すことがあり、うるさく感じます。
うるさいというのは、物事の悪い面を見ている、悪い表現といえるでしょう。
うるさいことを明るい面からみてみると、元気だということができます。
子どもが大きな声を出すのは元気だからです。
風邪をひいているときには、大きな声を出すことはできません。
大きな声を出せることは、悪い面から見ると「うるさい」になりますが、よい面から見ると「風邪もひかずに元気」になります。
このような、明るく前向きな見方をすることを、この言葉は意味しています。
意欲的であるさまとは、積極的であるともいえます。
サッカーのプレーで考えてみます。
積極的である選手は、どんどんボールに向かっていくことでしょう。
ゴールを決めるチャンスがあれば、自らゴールに向かってボールを蹴ります。
これとは対照的なさまは、ボールから離れた場所にいて、ゴールを決められるチャンスがあっても、自らゴールに向かってボールを蹴らないことです。
前者の態度を「ポジティブ」といいます。
「ポジティブ」の使い方
積極的なさまを指して使用します。
「よい」という意味で使われることがありますが、この言葉自体には、よい・悪いという意味は含まれていません。
「能天気」とは?
言葉が軽々しく、よく考えていないように見える行動をすることです。
登山をするには、それなりの準備が必要です。
登山靴、アウター、インナー、携帯食などは持っていた方がいいものです。
ビーチサンダル、半袖、ジーパンという服装で登山をする人がいたとします。
これは、よく考えていない行動です。
周りの人がやめた方がいいといっても、その人は「何とかなるさ~」といいます。
これは言葉が軽々しいです。
こういったさまを「能天気」といいます。
「能天気」の使い方
のんびりしていてばかばかしいさま、言葉が軽々しくてよく考えていないさまを指して使用します。
「ポジティブ」と「能天気」の違い
前者の言葉は前向きなことを表しています。
よく考えていなくて前向きなのではありません。
後者の言葉は、軽々しくてばかばかしいことを表しています。
よく考えずに行動することなどをいいます。
「ポジティブ」の例文
・『ポジティブな見方もできる』
・『あの人はいつもポジティブだ』
・『ポジティブ過ぎる彼といると、ときどき疲れる』
「能天気」の例文
・『能天気な彼に振り回される』
・『能天気な役を演じる』
・『能天気なところを直してほしい』
まとめ
どちらの言葉も「明るい」ことを指しているように感じますが、同じことを指しているのではありません。