「怪我の功名」と「不幸中の幸い」の違いとは?分かりやすく解釈

「怪我の功名」と「不幸中の幸い」の違い二語の違い

この記事では、「怪我の功名」「不幸中の幸い」の違いを分かりやすく説明していきます。

「怪我の功名」とは?

「怪我の功名」【けがのこうみょう】は「失敗したことがきっかけで良い結果がもたらされた」という意味のことわざです。

失敗してしまったが偶然にも失敗したことによって結果が良い方向へ転じた、何気なくしたことが想定外に良い結果に結びついた、といった状況を表しています。

「功名」とは功績、手柄によって名前を立てることです。

ことわざの「怪我の功名」は、怪我をしたので物事がうまくいかないだろうと思っていたところ、怪我をしたことで事が想定外に進み、思わぬ良い功績が得られた、というものです。

人生には、自分の運や努力に関係なく偶然に良い結果がもたらされる場合もあることを表しており、類語には「災い転じて福となす」「人間万事塞翁が馬」などがあります。

ただ「災い転じて福となす」は不運は自分の努力次第で幸運に変えられること、「人間万事塞翁が馬」は今は不幸でも幸福に転じることもあるという意味を持っており、それぞれのニュアンスは少し異なっています。

「怪我の功名」の例文

・『煮物に間違えてソースを入れてしまったけど、それが逆に家族に大好評で怪我の功名になったわ』
・『肩を壊して野球ができなくなったときは絶望したが、担当医の励ましで整形外科になる夢ができたことは、怪我の功名で良かったと思っている』

「不幸中の幸い」とは?

「不幸中の幸い」とは「不幸な目にあったが、かろうじて良いことがあった」という意味のことわざです。

不幸な目にあったが最悪の事態だけは避けられた、不幸な目にあったが、せめてもの救いとなる良い出来事もあった、といった状況を表しています。

「不幸中の幸い」を言葉のとおりに解釈すると「不幸中に幸いがある」という意味になります。

ことわざの「不幸中の幸い」は、不幸な目にあいながらわずかに救われる場面があったことを表し、大きなトラブルに巻き込まれるもかろうじて最悪の事態にならなかったことの例えに使われます。

類語は「せめてもの救い」です。

最悪の事態にありながらわずかな救いがあったことを表しており、「不幸中の幸い」に非常によく似たニュアンスがあります。

「不幸中の幸い」の例文

・『車が大破する事故になったが、怪我人が1人も出なかったことは不幸中の幸いだ』
・『洪水で家が流されてしまったが、金庫の中身が無事だったことは不幸中の幸いだった』

「怪我の功名」と「不幸中の幸い」の違い

「怪我の功名」「不幸中の幸い」の違いを、分かりやすく解説します。

「怪我の功名」は、失敗したことが偶然にも良い結果に転じることです。

「不幸中の幸い」は不幸な目にあいながらも最悪の事態はまぬがれられることです。

どちらも、トラブルにあったとしても予測されるような悪い結果におさまるとは限らないことを言い表しています。

違いは、「怪我の功名」が想定外の良い結果が訪れたことを表しているのに対し「不幸中の幸い」は最悪の結果に至らなかっただけで良い結果が訪れたとはいえないところといえるでしょう。

まとめ

「怪我の功名」「不幸中の幸い」は、同じような意味を持つことわざで、互いに類語の関係にあたります。

互いを言い換えて意味が通じる場合もありますが、ニュアンスは違うため正しい使い分けが必要です。

ニュースで目にしたり日常会話に使ったりすることが多いので、意味をしっかり把握しておくとよいでしょう。