「推奨量」と「目安量」の違いとは?分かりやすく解釈

「推奨量」と「目安量」の違い二語の違い

この記事では、「推奨量」「目安量」の違いを分かりやすく説明していきます。

「推奨量」とは?

摂取がすすめられる量のことです。

厚生労働省が発表している「日本人の食事摂取基準」などに出てくる言葉です。

人間は食物を食べてビタミン、ミネラル、タンパク質、脂質、糖質などを得ています。

これらは体を健康な状態に維持するためになくてはならないものです。

摂取量が少なすぎたり、多すぎたりすると、体に問題がでることがあります。

そうはいっても、基準が定められていないと、どれくらい摂取したらいいのかわかりません。

そこで、「推奨量」というものが定められています。

これは、ほとんどの人が必要量を満たす量のことです。

97. 5%が十分に満ち足りている量という意味になります。

この量を摂取していれば、多くの人が健康な状態を維持できると考えられています。

たとえば、ビタミンB1の1日の「推奨量」は、18~29歳の男性で1. 4mgです。

「推奨量」の使い方

ほとんどの人が必要量を満たす量、摂取がすすめられる量という意味で使用をします。

「日本人の食事摂取基準」でこの言葉が使用されています。

「目安量」とは?

おおよそ摂るとよい量のことです。

「日本人の食事摂取基準」やサプリメントなどで出てくる言葉です。

ビタミン、ミネラル、タンパク質、脂質、糖質などを過不足なく摂取することが、健康を維持するうえで大切になります。

どれくらいの量を摂取したらよいかは、研究によって調べられています。

しかし、人での介入試験ができないなどの理由により、十分な科学的根拠をもって「十分な量がこれくらいだ」と示すことができない栄養素があります。

そういったものは「目安量」として示します。

特定の集団において、ほとんどの人が不足状態を示さない量を「目安量」といいます。

たとえば、ビタミンDの1日の「目安量」は、18~29歳の男性で8. 5μgです。

また、サプリメントの場合だと、「だいたいこれくらい摂るといいですよ」といった意味になります。

「目安量」の使い方

「日本人の食事摂取基準」では、ほとんどの人が不足状態を示さない量という意味で使用されています。

サプリメントでは、おおよその基準量という意味で使用されています。

「推奨量」と「目安量」の違い

前者の言葉は、ほとんどの人が必要を満たす量という意味です。

摂取がすすめられている量をいいます。

後者の言葉は、だいたいの人で不足状態を示さない量という意味です。

「推奨量」の例文

・『推奨量を摂取する』
・『推奨量を確かめる』
・『推奨量に足りていなかった』

「目安量」の例文

・『目安量を守ってサプリメントを摂取する』
・『目安量に足りていなかった』
・『栄養素の摂取目安量を調べてみる』

まとめ

どちらの言葉も厚生労働省が発表している「日本人の食事摂取基準」に登場する言葉です。

栄養素の摂取量に関する言葉なのですが、同じ量を意味しているのではありません。