この記事では、「いじる」と「からかう」の違いを分かりやすく説明していきます。
「いじる」とは?
「いじる」は「弄る」と書き、意味は以下の通りです。
1つ目は「指先や手で触れたりなでたりする」という意味で、物を手先で軽く扱うことです。
2つ目は「ものごとを少し変更したり、動かしたりする」という意味で、出来上がったものに少し変更を加えることです。
3つ目は「楽しむためにあれこれ操作したり、手を加えたりすること」という意味で、趣味としてある物を扱う様子のことです。
4つ目は「仕事で専門とすることを面白おかしく表現すること」という意味で、SEが「パソコンをいじる仕事」と言ったり、経理が「数字をいじる仕事」などと言うことです。
5つ目は「面白半分に相手を困らせたり恥ずかしがらせたりすること」という意味で、軽い気持ちで相手をもてあそぶことです。
上記に共通するのは「軽く扱う」という意味です。
「いじる」の使い方
「いじる」は「指先や手で触れたりなでたりする」「ものごとを少し変更したり、動かしたりする」「楽しむためにあれこれ操作したり、手を加えたりすること」「仕事で専門とすることを面白おかしく表現すること」「面白半分に相手を困らせたり恥ずかしがらせたりすること」という意味で使われます。
動詞として「いじる・いじった」「いじられる・いじられた」と使われたり、副詞として「いじって壊した」などと使われたり、名詞として「いじりがひどい」などと使われます。
基本的に、軽く触れたり動かすことや、面白半分に相手を困らせたり恥ずかしがらせることに使われる言葉です。
「からかう」とは?
「からかう」は「揶揄う」と書き、意味は以下の通りです。
1つ目は「面白がって相手が困ったり恥ずかしがったりすることをする」という意味で、相手のプライベートなことなどを冷やかすなどして困らせることです。
2つ目は「面白がって相手を怒らせる様なことをする」という意味で、相手の欠点やコンプレックスなどをわざとはやし立てて不快にさせることです。
3つ目は「軽い気持ちで冗談を言って面白がる」という意味で、その場のノリで事実でないことを言って相手の反応を見て面白がることです。
上記に共通するのは「相手が嫌がることをして面白がる」という意味です。
「からかう」の使い方
「からかう」は「面白がって相手が困ったり恥ずかしがったりすることをする」「面白がって相手を怒らせる様なことをする」「軽い気持ちで冗談を言って面白がる」という意味で使われます。
動詞として「からかう・からかった」「からかわれる・からかわれた」と使われり、副詞として「からかって怒らせる」などと使われたり、名詞として「からかいの言葉」などと使われます。
基本的に、相手を困らせたり恥ずかしがらせたりして面白がることに使われる言葉です。
「いじる」と「からかう」の違い
「いじる」は「軽く触れたり動かすこと」「面白半分に相手を困らせたり恥ずかしがらせること」という意味です。
「からかう」は「相手を困らせたり恥ずかしがらせたりして面白がること」という意味です。
「いじる」の例文
・『彼は話しながらネクタイをいじる癖がある』
・『少し内容をいじって分かり易くする』
・『週末は趣味で盆栽をいじる』
・『会社の歓迎会で新入社員をいじる』
「からかう」の例文
・『大人げなく小さな子供をからかう』
・『言い間違いした後輩をからかう』
・『気の弱そうな人を見るとからかいたくなる』
・『オタク趣味がバレてからかわれる』
まとめ
今回は「いじる」と「からかう」について紹介しました。
「いじる」は「もてあそぶ」、「からかう」は「相手を困らせて面白がる」と覚えておきましょう。