「成功」と「成功裏」の違いとは?分かりやすく解釈

「成功」と「成功裏」の違い二語の違い

この記事では、「成功」「成功裏」の違いを分かりやすく説明していきます。

「成功」とは?

「成功」は、自分が思い描いた結果になることを「成功」と呼びます。

「成功」の反対は「失敗」に当たり、自分の思い描く結果とは全く異なることを言います。

「成功裏」とは?

「成功裏」は、自分から見て成功している間のことを「成功裏」と呼びます。

「成功裏」とは、いわば、いつ失敗してもよい状況下にある成功のことです。

その為、ちょっとした気のゆるみなどが生じた場合、簡単に失敗側に傾くのが、「成功裏」です。

裏とあるため、一見すると「成功」の反対の「失敗」が正しい意味ではないかと思われるでしょうが、実はこの裏とは、反対という意味ではなく、形がある状態であるという意味になり、成功という形があるうちはという意味になります。

「成功」と「成功裏」の違い

「成功」「成功裏」の違いは、絶対的に自信をもって百パーセントの自分が思い描いた結果であるか、一応、形式上、満足のいく結果であるが、いつ失敗に転ぶかわからないという違いがあります。

「成功」は、自分の望む結果でかつ百パーセント満足が行くことを指しますが、「成功裏」はあくまで、結果としては良いがいつ失敗するかわからない状態であるが故予断は許さない状況です。

「成功」の例文

・『新型エンジンの燃焼実験は成功です。』

この例は、新しいエンジンの燃焼実験が自分が思い描く百パーセントの結果で満足のいく成果だったという例です。

・『実験には成功したが、課題もある』 この例は、実験による成果は百パーセント満足できたが、新たに課題が生まれたという例です。

あくまでも、実験自体が満足のいくものだったとしたうえで、課題は別に生み出されたことを指しています。

「成功裏」の例文

・『新型エンジンの実験は成功裏な結果だと言える』
この例は、新型のエンジンの実験は、一応形式上、満足のいく成果を収めているが予断を許さず、いつ失敗であるという状態に陥るかわからないという例です。

つまり、百パーセント満足のいく結果ではないため、条件を変化させることでいつエンジンの試験を行っている最中に問題が起こるかわからないことの表れでもあります。

・『この新型エンジンの燃焼実験は成功裏であるとすらいえない』
この例は、新型のエンジンの燃焼実験において、合格するどころか失敗しているという例です。

ですが、あえて失敗したというより「成功裏にすらいたらない」という言い回しをすることで遠回しに失敗をしていることを周囲に述べ失敗したことを認めきれてない状態です。

まとめ

「成功」「成功裏」の違いは、かろうじて満足のいく結果であるか、百パーセント満足のいく結果であるかという違いです。

「成功」は百パーセント満足する結果ですが、「成功裏」はどちらかというと欠点に近い合格という状態でいつ落第という評価を下されても文句を言えた義理ではない状態です。

その為、成功および失敗で物事を判断すると仮定した場合、100か0かしかないのですが、あえて、「成功裏」という言葉を使用すれば40点や30点という評価を下すことができます。