この記事では、「説諭」と「説教」の違いや使い方を分かりやすく説明していきます。
それでは「説論」の意味から取り上げます。
「説諭」とは?
最初に「説諭」の意味をご説明致します。
「説論」(せつゆ)とは、誰が見ても決して良い行いをしているとは思えない人に対して、現在の行いに対して考えさせたり、改めるべきだと言って聞かせることを指しております。
「説教」とは?
次に「説教」の意味を解説していきます。
「説教」(せっきょう)の場合は、基本的に対象になる相手に対して、もっと良くなってほしいという思いを込めて、指導のために言い聞かせてみることです。
また、少しだけ堅い雰囲気を持ち合わせているのが、「説教」の特徴と言えるでしょう。
「説諭」と「説教」の違いとは?
この項目においては、「説諭」と「説教」の違いを取り上げてみましょう。
「説諭」の場合は、現在の行いが世の中や、第三者から見たときに目に余る場合に、行いを改めさせるためや考えさせるために、注意することです。
「説教」の方は、相手がもっと良くなって欲しいという前提のもと、教えることを指しております。
前者の場合は、相手が悪いことをしたときに注意するのですが、後者は相手をもっと良くするために教えるという点が最大の違いになります。
「説諭」と「説教」の使い方の違い
ここでは「説諭」と「説教」の使い方の違いを説明します。
「説諭」を使うときは、悪事などを注意するときに使います。
また、「説教」を使うときは、相手に教えることでそれを教訓として欲しいときに使うものです。
それぞれの使い方を書いていきます。
前者の使い方
・「万引き犯に対して、説諭したところ分かってくれたようで良かった」
後者の使い方
・「先生から説教されて、やっと目が覚めたような気がしました」
「説諭」を使った例文
それでは「説諭」を使った例文を書いていきます。
・『不良生徒を説諭したところ、怒って家に帰ってしまいました』
・『相手に対して説諭するのも、かなり疲れるものがありますが、相手が分かってくれるまで説諭するしかないのです』
・『こちらは説諭のつもりで話をしているのですが、たまに誤解を生んでしまうときがあります』
・『説諭するときは、ロジカルに話を組み立てて話をすると、相手も納得してくれることが多いです』
・『説諭しても分かってくれない人は、分かってくれません』
「説教」を使った例文
最後の項目において、「説教」を使った例文を書きます。
・『酔っぱらいは説教したがりが多いです』
・『説教したところで、何も行いが改善されることはありませんでした』
・『説教を活かして、もっと人生が豊になる人もおります』
・『僕は説教されるとイライラしてしまうタイプなので、説教されても改善されることはないでしょう』
・『警察官がスピード違反者に説教していた』
まとめ
まとめとして、「説諭」の場合は、悪事などを改めてもらうために、必死に注意することです。
「説教」の方は、相手にもっと良くなってほしいという気持ちから、言って聞かせることを指しております。