「前提」と「仮定」の違いとは?分かりやすく解釈

「前提」と「仮定」の違い二語の違い

この記事では、「前提」「仮定」の違いを分かりやすく説明していきます。

「前提」とは?

「前提」の意味は以下の通りです。

1つ目は、「あるものごとが成立する為に必要な、あらかじめ与えられている条件」という意味で、ある結果を出す為に、あらかじめ必要とされる状態や事情、要素などのことを言います。

2つ目は、論理学用語で「ある結論が導き出される根拠となるもの」という意味で、ある結果を推測するのに判断のよりどころとなる要素のことを言います。

上記に共通するのは「最初に決まっていること」という意味です。

「前提」の使い方

「前提」は、「あるものごとが成立する為に必要な、あらかじめ与えられている条件」、論理学用語で「ある結論が導き出される根拠となるもの」という意味で使われます。

名詞として動詞を伴い「前提とする・とした」と使われたり、副詞として「前提として」と使われたり、「前提条件」と複合語として使われたりします。

基本的に、ある結論に達する為に、最初から満たされているべき条件や、その推論に達する為に根拠となる要素に使われる言葉です。

「仮定」とは?

「仮定」の意味は以下の通りです。

1つ目は「不確かなことに対して、仮の場合を定めること」という意味で、まだ実現していないことに対して実現したらと仮に考えることを言います。

2つ目は、論理学用語で「ある結論を導き出す推論として、仮にそうであると定めること」という意味で、最初に「もし~だったら」で理論を展開していくことを言います。

上記に共通するのは「タラレバで始める」という意味です。

「仮定」の使い方

「仮定」「不確かなことに対して、仮の場合を定めること」、論理学用語で「ある結論を導き出す推論として、仮にそうであると定めること」という意味でつかわれます。

名詞として動詞を伴い「仮定とする・した」と使われたり、副詞として「仮定として」と使われたり、「仮定法」と複合語として使われたりします。

基本的に、ある結論に達する為に、最初から仮の条件を定めて進めていく時に使われる言葉です。

「前提」と「仮定」の違い

「前提」「ある結論に達する為に、最初から満たされているべき条件」「その推論に達する為に根拠となる要素」と意味です。

「仮定」「ある結論に達する為に、最初から仮の条件を定めて進めていくこと」という意味です。

「前提」の例文

・『結婚を前提に付き合って下さい』
・『購入する前提で説明された』
・『匿名を前提に情報提供した』
・『勝つことを前提に祝賀会を企画しておいた』

「仮定」の例文

・『自分が彼の立場だと仮定して考えてみな』
・『今ここに彼氏がいたらと仮定して行動する』
・『もし成功したらと仮定しないとイメージがわかない』
・『仮定にとらわれて現実を見ようとしない』

まとめ

今回は「前提」「仮定」について紹介しました。

「前提」「前もって満たされる条件」「仮定」「もしもの条件」と覚えておきましょう。