「あやふや」と「曖昧」、このふたつの言葉はどちらも、何かがはっきりとしないときに使うことが多い言葉です。
しかしこのふたつの言葉の違いがわからないという方も少なくはないと思います。
それでは、この記事では「あやふや」と「曖昧」の違いについて分かりやすく説明していきたいと思います。
「あやふや」とは?
「あやふや」とは、はっきりとせず不確かである様子、ぼんやりとしている様子をあらわしています。
また、危なっかしくてあてにならないといった場合にも使われているようです。
見解や意見や意思をはっきりとしない態度を、「あやふやな態度だ」などと言います。
「あやふや」は、本人が意図していないけれど不確かである、といった場合に使われます。
「曖昧」とは?
「曖昧」とは、内容をしっかりと捉えることが難しく、はっきりしていないことをあらわします。
その物事の解釈が二通り以上になってしまい本当の正解がわからない場合にも使われます。
また、いかがわしいときや怪しげな後ろ暗いときにも使われているようです。
「曖昧」は、意図的にごまかすためにはっきりさせないときと、意図せずに不確かになっているときのどちらでも使うことの出来る言葉です。
「あやふや」と「曖昧」の違い
「あやふや」と「曖昧」の意味をそれぞれ解説していきましたが、いまいち違いがわからないといった方も多いと思います。
それでは、ふたつの言葉の違いについて詳しく説明します。
「あやふや」は、本人は意図していなくとも不確かになってしまっているときに使います。
対して「曖昧」は、「あやふや」と同じように本人が意図していなくともはっきりとしない場合にも使われますが、意図的に物事をごまかすためにぼんやりとさせているときにも使います。
つまり、このふたつの言葉は、意味や役割が被るところもありますが、どちらかというと「曖昧」のほうがより広い意味で使われる言葉です。
物事がはっきりとせずぼんやりとしていること全般を「曖昧」というのです。
また、フォーマルな場では「あやふや」を使うことが出来る状況でも「曖昧」を使うのが正しいようですので、覚えておきましょう。
「あやふや」の例文を2つ紹介
・『小学生の頃によく遊んでいたが途中で転校してしまった友達がいて、偶然また再会したのだが、記憶があやふやで名前を思い出せなかった。』
・『いつのまにか貯金を使い切ってしまっていたが、主に何に使ったのかあやふやなままである。』
「曖昧」の例文を2つ紹介
・『犯人に事情徴収をしたが、犯行当時の記憶が曖昧なようで、有力な情報は聞き出せなかった。』
・『僕は数学が苦手なうえ、いつもわからないところを曖昧にしたままなので、どんどん授業が進んでしまい置いていかれる。』
「あやふや」と「曖昧」の違いのまとめ
いかがでしたでしょうか。
「あやふや」と「曖昧」は被るところもありますがそれぞれ使う場面が違い、それによって意味も変わってくる言葉でした。
意図的かどうかだけでなく、フォーマルな場面であるかでも変わりますので、注意して覚えておきましょう。
それでは、最後まで読んでいただきありがとうございます。