「反攻」と「反撃」 の違いとは?分かりやすく解釈

「反攻」と「反撃」 の違い二語の違い

「反攻」「反撃」、このふたつの言葉は、新聞やゲームやアニメなど幅広い場面で目にする言葉です。

似ている意味に感じられますが、どのような点が違っているのでしょうか。

それでは、この記事では「反攻」「反撃」の違いについて分かりやすく説明していきたいと思います。

「反攻」とは?

「反攻」とは、今まで攻められていた者が、逆にこちらから攻めてゆくことを言います。

相手の手薄な時を見計らい、狙って攻めることを言うようです。

戦争のときに使われる「反攻作戦」という言葉もありました。

「反撃」とは?

「反撃」とは、今まで守る側だった者が、攻撃してくる敵に対して、逆にこちらから攻撃をすることを言います。

守っているだけではなく、攻め返すことを指す言葉です。

今まで守勢であった者が、攻勢に転じることを指します。

「反撃の合図」「反撃の狼煙を上げる」といった使い方もします。

「反攻」と「反撃」の違い

「反攻」「反撃」の意味の違いを説明いたしましたが、あまり違いがわからなかったという方も多いと思います。

実はこのふたつの言葉は、ほとんど同じ意味をもつ類語です。

では何が違うのかというと、使う場面が少しだけ違うようですので、分かりやすく説明していきます。

まず「反攻」は、いままで攻められていた側が、攻めていた側に逆にこちらから攻めるという意味を持っています。

対して「反撃」は、いままで守っていた側が、攻撃していた側にこちらから攻撃をするときに使います。

本当に細かな違いですが、「反攻」は、たとえ一方的に攻撃されていたとしても使うことの出来る言葉です。

守っているかどうかではなく、攻められているかどうかが判断材料となります。

「反撃」は、守っていた場合に使う言葉なのです。

とくに「反攻」は、相手が手薄なときや弱っているとき、油断しているときに攻め返すということをあらわしています。

このふたつの言葉は、本当に似ていて使いどころが多少違う程度の違いがある言葉のようです。

「反攻」を使った例文を2つ紹介

・『現在、海の向こうの国では戦争が起こっていたが、どうやら劣勢だった国が反攻作戦を決行し、だいぶ巻き返したようだ。』

・『最近話題のオンラインゲームをプレイしてみたが、案外難しく、なんとか身を守るのに精一杯だ。制限時間が迫っているため、そろそろ陣形を立て直し、反攻の準備をしよう。』

「反撃」を使った例文を2つ紹介

・『サッカー日本代表選手たちは、強豪国アルゼンチンを相手にだいぶ苦戦し、疲弊しているようだった。だが、力を温存していたエースが満を持して登場したことが、反撃の合図となった。』
・『ライバル会社の製品が大ヒットし急激に売り上げを伸ばし、私が設計した商品は売れ行きに伸び悩んでいた。しかし上司が「諦めるな、反撃の狼煙を上げるんだ!」と鼓舞してくれたことで、もう一度がんばろうと思えた。』

「反攻」と「反撃」の違いのまとめ

いかがでしたでしょうか。

「反攻」「反撃」の違いは、とてもわずかな違いでしたが、使う場面が少し違う言葉でした。

「反撃の合図」「反撃の狼煙」などは新聞やニュースの見出しになることもある言葉ですので、ぜひしっかりと覚えておきましょう。

それでは、最後まで読んでいただきありがとうございました。