この記事では、「珪藻土」と「漆喰」の違いを分かりやすく説明していきます。
「珪藻土」とは?
珪藻土とは、けいそうどという読み方をする言葉です。
文字で記されたこの言葉を目にすれば分かる事でしょうが、淡水や海水に生じる単細胞の藻類といった意味の珪藻の文字に、つちやどじょうといった意味がある土の文字を合体させる事で誕生した言葉となっています。
以上の点から珪藻土とは、藻類の1種である珪藻の殻の化石が蓄積した堆積物を表すのです。
「珪藻土」の使い方
珪藻土は、珪藻という植物プランクトンが死んだ殻が沈殿して化石となりそれが土となった物に対して使われる言葉となっています。
優れた調湿能力を持っている事から、建材や保温材としてこの使用される事が少なくありません。
なので建物を建てる際等に、建材として見聞きする事が比較的多い言葉です。
「漆喰」とは?
漆喰とは、しっくいという読み方をすべき言葉となっています。
漢字で書かれたこの言葉を見れば理解出来る事ですが、塗料の原料となる植物といった意味を持っている漆の漢字に、くうとかくらう事といった意味を有する喰の漢字を付け足す事で成立した言葉です。
だからこそ漆喰は、水酸化カルシウムを主成分としている、建築材料を示します。
「漆喰」の使い方
漆喰は、水酸化カルシウムや炭酸カルシウムを主成分にした、塗り壁材に対して用いられる言葉です。
古くから木や土で造られた壁の上塗り材として使用されている建築資材となっています。
使用する事で、防臭や抗菌作用に加え、防火効果を見込む事が可能です。
更に漆喰を用いた壁は呼吸する壁とも呼ばれており、シックハウス症候群の原因となるホルムアルデヒドを吸着した後、再放出しないという特徴もあるのでその予防効果も期待出来ます。
この様に漆喰は建築材料として非常に優れた面を持っているので、建材として使用される事が多い言葉となっているのです。
「珪藻土」と「漆喰」の違い
珪藻土と漆喰の文字表記を並べて見比べてみれば、使用されている漢字に加え、文字数すらも違う言葉同士である事に気付く事が出来ます。
所がどちらも、建築材料として使用されているので、混同してしまう恐れのある組み合わせの言葉だったりするのです。
とはいえ使用する文字の違いから、表現する意味合い自体には相違点が見られてます。
まず珪藻土は、藻類の1種である珪藻の殻の化石が蓄積されて出来た堆積物に対して使われる言葉です。
一方の漆喰は、水酸化カルシウムを主な成分としている建築材料の事を示す言葉として用いられています。
まとめ
2つの言葉は使用されている文字も、文字数も違う言葉同士です。
ですがどちらも建築材料として用いられるので、きちんと意味を把握しないとどちらがどちらか分からなくなる、という可能性は十分にあります。
ちなみに珪藻土は、文字通り珪藻という藻類の1種の殻が化石となり、それが堆積した物を表す言葉です。
対する漆喰は、主に水酸化カルシウムや炭酸カルシウムを主原料としている塗り壁材を示す言葉となっています。