「再開」と「際会」の違いとは?分かりやすく解釈

「再開」と「際会」の違いとは?言葉・カタカナ語・言語

この記事では、「再開」「際会」の違いを分かりやすく説明していきます。

「再開」とは?

「再開」とは?

いったん閉じたり、一時的にとめられていたものが、ふたたび開いたり、はじめられたりすることです。

「再」には、ふたたび、もう一度、「開」には、ひらく、はじめるという意味があります。

こういったことからも、「再開」にはふたたび開く、はじめるという意味があることがわかります。

ふたたびには、繰り返すという意味があります。

つまり、初めて何かを開いたり、やったりすることではなく、一度閉じたり、いったんとめられていたものが、また開いたり、はじめられたりすることを指しているのです。

映画の撮影が行われていたとします。

順調に進んでいるかのように見えたのですが、感染症が流行して、俳優のうち何人かが感染をしてしまいました。

俳優が出演できないことや、撮影スタッフへの感染が心配されるため、撮影はいったん中止をしました。

月日が流れ、感染の心配がなくなったことや、俳優が回復したことにより、撮影を再びはじめました。

この再びはじめることが「再開」です。

「再開」の使い方

一度閉じたり、とまったりしていたものが、ふたたび開いたり、はじまったりすることを指して使用をします。

一度閉じたり、とめられたリしていない、つまりこれが最初という場合には使用しない言葉です。

「際会」とは?

「際会」とは?

重大な事件やめったにない機会にたまたま出会うことです。

1860年に桜田門外の変がありました。

これは、水戸藩からの脱藩者17名と薩摩藩士1名が大老井伊直弼を暗殺した事件です。

この事件は歴史上重大なものです。

こういった事件はめったに起こらず、めったに出会わないことでしょう。

もしも、たまたまそこにいて出会うことがあったら「際会」ということができます。

この言葉は悪い意味もよい意味もなく、よい意味では「絶好の機会に際会した」などいうことができます。

「際会」の使い方

重大な事件やめったにない機会にたまたま出会うことを指して使用をします。

よくある出来事や、重大とはみなされない事件に出会うことには使用しません。

「再開」と「際会」の違い

「再開」と「際会」の違い

どちらの言葉も「さいかい」と読みは同じですが、意味は異なります。

前者は、ふたたび開いたり、はじめたりすることです。

一度閉じたり、やめたりしたものに対して使用をします。

後者は、重大な事件や頻繁にはない機会にたまたま出会うことです。

「再開」の例文

「再開」の例文

・『活動を再開する』
・『営業を再開する』
・『店を再開して多くの客がきてくれた』
・『来月から再開する予定です』

「際会」の例文

「際会」の例文

・『大きな事件に際会する』
・『時代が変化する場面に際会する』
・『うれしいチャンスに際会する』
・『今世紀最大の事件に際会する』

まとめ

まとめ

どちらの言葉も「さいかい」と読みは同じですが、意味は異なります。

一方はふたたび開いたり、はじめたりすること、もう一方はめったにないことに出会うことです。