この「満開」と「開花」は、共に「桜」に対して使われるのを見聞きしたことがあるでしょう。
「満開」と「開花」の違い
「満開」とは、対象となる花が開き切った様子のことで、基本的に見た目での判断になります。
冒頭に挙げた「桜」では、気象庁によるきちんとした規定が存在しており、標本木とされている樹木で8割以上のつぼみが開いた日にこの「満開」だと宣言されます。
桜にも色々な種類がありますが、気象庁による満開宣言の対象となっているのは、一番有名な「ソメイヨシノ」と「ヒカンザクラ」、「エゾヤマザクラ」の3種類です。
あくまで標本木による調査なので、地域によってはまだとても満開とは言えないといった状態のこともあります。
「開花」は、花が咲くことの表現で、こちらも桜には気象庁による規定があり、毎年そのシーズンにはニュースにもなっています。
「開花」の基準は、標本木で5、6程度のつぼみが開いた日となっており、カメラに囲まれた気象庁の調査員がその場で宣言する光景をテレビで見たことがある人も多いでしょう。
「満開」を使った例文と意味を解釈
「満開」を使った例文と、その意味の解釈になります。
機械的に判断できるものではないので、桜のような明確な基準が存在しない時には、視覚によるところが大きい言葉です。
「満開のラベンダー畑を見てとても感動した」
ラベンダーと言えば、北海道の富良野が有名です。
毎年6月下旬から1ヶ月程度が見頃となっており、この時期には全国から多くの観光客が多く訪れています。
「開花」を使った例文と意味を解釈
こちらは「開花」を使った例文と、その意味の解釈になります。
こちらも同様に、基準がない場合には、視覚的に開いたと思えば使える言葉となっています。
「そろそろ梅が開花するシーズンだ」
梅の開花は、毎年2月上旬です。
中旬が見頃となり、3月になるとほとんどが散ってしまいます。
そして、この後に桜の開花が待っています。
まとめ
「満開」と「開花」は、共に見た目での判断になる言葉です。
桜に関しての規定は、特別なものだと考えておいていいでしょう。