この記事では、「泊まる」と「宿泊」の違いを分かりやすく説明していきます。
「泊まる」とは?
「泊まる」には2つの意味があります。
ひとつは、自宅以外の場所で夜を過ごすことです。
人間は一般的には夜に睡眠をとります。
野生動物が屋外で眠るのとは異なり、室内で睡眠をとります。
立って眠るのではなく、布団やベットなどに横になることが一般的です。
布団やベッドがない場合には、椅子に座る、ソファーに横になるなどをします。
こういったことをするための場所が必要です。
それが、自宅、職場、友人・知人宅、ホテルなどです。
こういったものの中で自宅を除いた場所で夜を過ごすことが「泊まる」が意味するものになります。
もう一つの意味は、船が港に動かないでいるです。
停泊するという意味になります。
荷物や人を運んだ船は港に到着をすると、錨を下してそこにとどまります。
このことを意味する言葉です。
「泊まる」の使い方
夜を過ごすという意味で使用をします。
夜を過ごす場所が自宅以外の場合をいいます。
停泊するの意味では、岸にとどまることではなく、港にとどまることを指して使われます。
手でこぐものではなく、動力を使って動くものがとどまることをいう場合が多いです。
「宿泊」とは?
自宅以外の場所で夜を過ごすことです。
特に旅館やホテルで夜を過ごすことをいいます。
「宿」という漢字には、一時的に寝泊りするところという意味があります。
つまり、「宿泊」はそこで長期間過ごすことではなく、一時的に夜を過ごすことを指しているのです。
旅行をするときには、寝るための場所を確保する必要があります。
旅館やホテルの部屋で過ごすことが多いはずです。
こういったところを利用するのは、数日程度です。
旅行の場合は、1か月以上もそこで過ごすことは稀でしょう。
旅館やホテルでは、温泉だけを利用する、ラウンジだけを利用するなどができますが、この言葉はこういったことを意味しているのではなく、眠るための場所を確保して、そこの料金を支払って利用することを指します。
「宿泊」の使い方
自宅以外の場所で夜を過ごすことを指して使用をします。
旅館やホテルを利用する場合をいうことが多いです。
「泊まる」と「宿泊」の違い
どちらの言葉も意味はほぼ同じで、自宅以外の場所で夜を過ごすことを指しています。
どこに泊まるのかに使い方が違い、前者はさまざまな場所について使うことができます。
前者には船が港にいて動かないという意味もあります。
後者は眠るための施設を利用する場合に使います。
「泊まる」の例文
・『泊まる場所を探す』
・『今日は友人の家に泊まる』
・『しばらく叔母の家に泊まる』
・『会社に泊まる』
「宿泊」の例文
・『今日宿泊する場所がまだ決まっていない』
・『宿泊先を探す』
・『宿泊する予定のホテルに到着した』
・『宿泊の予定をとる』
まとめ
2つの言葉の意味はほぼ同じです。
より広い事柄に使えるのは「泊まる」の方です。