「批評」と「感想」の言葉の意味と違いをご存知でしょうか。
ここでは、それぞれの言葉の意味と、違いを丁寧に説明しています。
では一緒に見ていきましょう。
「批評」の意味や使い方
「批評」の意味とは、物事に対しての善悪、優劣などを考えて評価をすることです。
またそのようなことを仕事としている人を「批評家」と言います。
「先生は、時間をかけて皆の作品を見て批評した」「批評家の言うことを信じる人は多い」などと使います。
「感想」の意味や使い方
「感想」とはある物事に対して、感じたり思ったことという意味になります。
「感想は人によって違うものだ」「君の感想文じゃなくて、客観的な説明文を書いて欲しい」「率直な感想を述べる」などと使います。
「批評」と「感想」の違い
「批評」と「感想」は、どちらも発言する人の考え、意見であるという点では同じです。
ただ大きな違いとしては「感想」というのは思ったり、感じたことを言うだけなのですが、「批評」は物事の善悪、優劣など一定の評価をつけることにあります。
つまり価値を定めたり、値段をつけるといったことが違う点なのです。
もちろん、それは個人的な主観も入りますので「批評」する人によって内容は変動します。
例えば同じ作品であっても「良い作品」と評価する人もあれば「駄作」として価値が無いと言う人もいるのです。
「批評」もあまりにも根拠がなく個人的な主観が強くなりますと、それは「批評」ではなく個人的な「感想」ということになるのです。
「批評」を使った例文と意味を解釈
「批評」を使った例文と意味を見ていきましょう。
例文1
「あんな人の批評なんて、あてにならない」
「批評」とは物事の善悪、優劣などを考えて評価して、価値を定めたり値段をつけることを言います。
いくら客観的に評価しようとしても、やはり主観、好き嫌いといったものは反映されるものです。
例文は、自分が信頼できない人、嫌いな人がした評価などなんの目安にもならないと言っているのです。
例文2
「厳しい批評をされたけれど、私はこれからも頑張る」
「批評」とは物事に対して、評価をすることを言います。
例文は人から辛口なことを言われたが、頑張るということを言っているのです。
「感想」を使った例文と意味を解釈
「感想」を使った例文と意味を見ていきましょう。
例文1
「あなたの正直な感想を聞かせて欲しい」
「感想」とはその人が思ったこと、感じたことを言います。
例文は本当に思ったこと、感じたことを言って下さいと相手に伝えているのです。
例文2
「読書感想文を書くのは非常に苦手だ」
「読書感想文」とは本を読んで、感じたこと、思ったことを書くことを言います。
どういう内容なのか説明しつつ、自分の考えを書くということでわりと難しい文章とも言えますので、読書好きでも苦手な人は案外多いのではないでしょうか。
まとめ
いかがでしたか。
「批評」と「感想」、それぞれの言葉の意味と違いが理解できたのではないでしょうか。
違いを正しく理解して使い分けてください。