この「博士」と「修士」は、共に大学院に関係する言葉となっています。
「博士」とは?
「博士」は、大学院において、博士課程の修了によって認められる学位です。
大学院には「修士課程」と「博士課程」があり、後者を選択した場合にのみ取得することができます。
この学位としての「博士」は「はくし」と読みますが、何かにとても詳しい人の俗称として「はかせ」と読んで、「○○博士」といった使い方をされることもある言葉です。
「修士」とは?
「修士」は、「しゅうし」と読む言葉で、こちらは大学院の修士課程の修了によって認められるものです。
ちなみに、4年制の大学を卒業すると「学士」、2年以上の専門学校であれば「専門士」という学位がそれぞれ認められます。
「博士」と「修士」の違い
「博士」の学位を取得するには、大学院に最低でも3年間在学する必要があります。
それは、「修士」を取得する為の「修士課程」は2年ですが、「博士課程」は3年間となっているからです。
尚、大学の医学部を卒業して医師となった場合には「医学学士」とは呼ばれ、医師としての活動の中で学術的な功績、及び論文の提出によって「医学博士」と認められます。
「医学修士」という学位も存在し、医学部を卒業した後、更に医学院という大学院に相当する学校も卒業することで得ることができますが、医学部の卒業と同時に医師になった場合、特にそのような学校に通うことはないので、医師にはならなかった研究者向けの学位となっており、一般の医師は取得していないことがほとんどです。
まとめ
学位は、それがあること自体でどうということでもありませんが、「博士」はその後に立場などに影響する場合も多く、専門の分野で活躍したい場合には所持していて損になることはないでしょう。
また、「医学博士」は別格の存在で、これを所持していないと一定以上の役職にはなれないという病院も多くなっています。