この記事では、「触る」と「触れる」の違いを分かりやすく説明していきます。
「触る」とは?
「触る」の主な意味は2つあります。
ひとつは、あるものが別のあるものに軽くつく、あるものが体などについてその存在を感じるです。
「宝石に触る」ことで考えてみます。
ここに1つの宝石があります。
そこに手を伸ばして、軽く宝石と手がくっつきました。
これが「触る」が意味するものです。
手の場合についてだと、その手を左右などに動かさない場合をいいます。
空気は意識しなくても体の周りにくっついています。
冷たい空気の場合、その存在をよく感じます。
これは「冷たいものが体に触る」ということができます。
もうひとつの意味は、近づいて関係することです。
「政治の問題には触らない方がいい」のような使い方をします。
この場合、政治というものに関係を持たない方がいい、かかわらない方がいいという意味になります。
「触る」の使い方
何かが軽くつくことを指して使用する言葉です。
意識的に行うことも、無意識につく場合もいいます。
しかし、意識的に行う動作について使うことが多いです。
「触れる」とは?
「触れる」の主な意味は7つあります。
1つめは、あるものが別のあるものに軽くくっつくです。
寝ている子供がかわいく、手を伸ばしたくなることがあるでしょう。
そのとき、子供の体に思いっきり手をくっつけるのではなく、優しく、当たるか当たらないかくらいの力で手をくっつけるはずです。
このような軽いくっつき方をいいます。
2つめは、目にしたり耳にしたりする。
「目に触れる」のような使い方をします。
しっかり見たり聞いたりすることではなく、ちょっとの場合をいいます。
3つめは、ある事柄を話しの中心にするです。
「問題に触れる」のような使い方をします。
4つめは、ある時、ある事柄にあうです。
「折に触れて手紙を書く」のような使い方をします。
5つめは規則や法律に違反するです。
「法律に触れる」などといいます。
6つめは怒りなどの感情を向けられるです。
7つめは、感動や感銘など心を動かされることに出会うです。
「触れる」の使い方
いくつもの意味がありますが、何かに何かが軽くくっつくという意味で使用されることが多いです。
意識的に行うものも、無意識にそうなってしまった場合もいいます。
「触る」と「触れる」の違い
あるものに別のあるものが軽くくっつくという意味が同じです。
「触る」は意識的に行うことについて、「触れる」は無意識にそうなってしまったことについて使われることが多いです。
「触る」はかかわりを持つという意味があり、「触れる」は法などに違反する、ある時期に出会うなどの意味もあります。
「触る」の例文
・『手を洗ってから触る』
・『髪を触る』
・『犬を触る』
「触れる」の例文
・『頬にそっと触れる』
・『手に触れる』
・『肩に触れる』
まとめ
2つの言葉は、何かに軽くくっつくという意味が似ています。