「周知」と「衆知」の違いとは?分かりやすく解釈

「周知」と「衆知」の違い言葉・カタカナ語・言語

この記事では、「周知」「衆知」の違いを分かりやすく説明していきます。

2つの言葉には、どのような意味の違いがあるでしょうか。

「周知」とは?

「周知」とは?

「周知」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。

「周知」「しゅうち」と読みます。

「周知」には、「世間一般に広く知れ渡っていること。

また広く知らせること」
という意味があります。

「周知の事実」という有名な言い回しがあり、「世間一般に広く知れ渡っている事実」という意味があります。

例えば、A君とBさんが両想いだということを、同じ学校の生徒がみんな知っている場合は、「二人が両想いなのは、周知の事実だ」などと言うことができます。

また、選挙の日取りなど、大切なことを広く知らせる必要がある時、「世の中に選挙の日取りを周知させる」などと言います。

また「みなさんが知っての通り」という意味が、挨拶の冒頭に使うのが、「周知のとおりではありますが」などというフレーズになります。

このように、世間一般に広く知れ渡っていると感じる物事に対して、「周知」という言葉を使ってみましょう。

「衆知」とは?

「衆知」とは?

「衆知」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。

「衆知」「しゅうち」と読みます。

「衆知」「多くの人々の知恵」という意味があります。

「衆知を集める」という慣用句がありますが、この言葉には「多くの人々の知恵を集める」という意味があります。

また、会社経営をするとき、社員みんなの知恵を集めて頑張ろうという意味で、「衆知を結集して仕事に取り組もう」などと、「衆知」をスローガンに使うことがあります。

パナソニックの創業者で有名な松下幸之助は、すべての人の知恵を会社経営に用いようとしたことから、「衆知経営」を実行した人とされています。

「ワンマン経営より、衆知経営の方が望ましい」などという使い方ができます。

このように、自分一人の知恵でなく、また一人や二人の知恵でもなく、たくさんの人の知恵が結集している様子を見たとき、「衆知」という言葉を使うことができます。

「周知」と「衆知」の違い

「周知」と「衆知」の違い

「周知」「衆知」の違いを、分かりやすく解説します。

「周知」には、「世間一般に広く知れ渡っていること。

また広く知らせること」
という意味があります。

一方で、「衆知」「多くの人々の知恵」という意味があります。

このように「周知」「衆知」には、まるで違う意味があります。

「周知」「知」「知らせる。

知る」
という意味があり、「衆知」「知」「知恵」という意味があるという、大きな違いがあります。

このように、多くの人が知っているとき、また知らせるときは「周知」を使い、多くの人の知恵を集めるときは「衆知」を使うようにしましょう。

まとめ

まとめ

「周知」「衆知」の違いについて見てきました。

2つの言葉は、同じ読み方をするものの、まるで違う意味がある言葉でした。

意味の違いを知ることで、混同せずに使い分けることができるようになりそうです。