この記事では、「創造」と「想像」の違いを分かりやすく説明していきます。
「創造」とは?
「創造」は、新しいものを初めて作り出すことを意味する言葉です。
何もない状態から新たに創り出すことを意味し、それは、自分の考えや技術などをもとに行われます。
単にものを作ることではなく、新しいものを初めて作り出す場合にのみ「創造」が用いられます。
このような意味から「創造」はよく、「クリエーション」や「クリエイト」といった英語で用いられることがあります。
また、類語には「生産」や「産出」、「発明」、「作り上げる」などがあり、対義語は、「模倣」と「破壊」です。
「創造」の使い方
「創造」は、「創造する」といった使い方のほか、「創造力」や「創造的」、「創造者」、「創造性」などといった言葉があります。
「想像」とは?
「想像」には、実際に見ていない、触っていない、聞いていない、食べていない、など 知覚していないものに対し、どんなものなのかと心の中や頭の中で思い浮かべるといった意味があります。
頭の中に思い描くものが、「想像」なのです。
このような意味から「想像」は、「思い描く」や「イメージ」、「連想」、「妄想」、「空想」、「架空」、「幻想」などと言い換えることができます。
「想像」の使い方
「想像」は、「想像する」や「想像を絶する」といった使い方のほか、「想像力」や「想像した通り」、「想像上の動物」、「想像妊娠」、「想像以上」などといった言葉があります。
「創造」と「想像」の違い
「創造」と「想像」は全く別の言葉です。
「創造」は新しく何かを作ることを意味し、「想像」は頭の中に思い描いたものを意味します。
「創造」は、今までになかったようなものを一から創り上げるといった何かを作り出す行為を意味し、「想像」は単に何かを思うことだけにとどまります。
このように、「創造」と「想像」は全く異なった意味を持つ言葉です。
「創造」の例文
・『子供たちの、あの豊かな創造力は、何度見ても驚かされるものばかりです。』
・『創造力にあふれた彼女の作品は、「素晴らしい」の一言で片付けることなどできません。』
・『子供の創造力を伸ばすため、色々な習い事をさせてみました。』
・『彼の創造力を活かすことができる仕事には、どのようなものがあるだろうか。』
「想像」の例文
・『恋愛ドラマを見ながら、彼が私の彼氏だったらと想像して楽しんでいます。』
・『出産の痛みは、想像を絶する痛みでした。』
・『子供に想像上の動物の絵を描かせたら、カラフルな動物の絵が出来上がりました。』
・『クラスで一番人気の彼女と付き合うなど、モテたことのない僕には想像もできない。』
まとめ
以上のように全く異なった意味を持つ言葉となる「創造」と「想像」。
一から創り出す場合は「創造」。
頭の中に思い描く場合は「想像」といったように、的確に意味をとらえ使い分けることが必要です。