力を合わせて物事に当たることを指す言葉として「サポート」と「協力」があります。
どちらも同じような状況で使われている言葉ですが具体的にはどのような違いで使わ蹴られているのでしょうか。
今回は、「サポート」と「協力」の違いについて解説します。
「サポート」とは?
「サポート」とは、「人や団体などの活動を支援すること」という意味の言葉です。
主力として活動している人や団体に対し、活動しやすくなるように力を貸したり金品を提供したりする行為が「サポート」です。
目的や目標は同じですが主力として活動している人に対する支援を意味しており、自らが積極的に参加して主力になるようなことはありません。
困っている人や苦労している人の助けとなるような活動が「サポート」です。
あくまでも困ったときの助けであり支援活動を意味しているので本来的な意味からすると困っていない人や順調に活動できている団体などには「サポート」は不要ということになります。
現実的には順調に活動できているように思えても金銭的な支援や応援などは常に求められていることから、相手の状況にかかわらず支援や助けのために行われる活動全般を指して「サポート」と表現します。
「サポート」の使い方
・ボランティア団体を金銭的にサポートする。
・新人の仕事を先輩がサポートする。
・製品に対する質問や相談はサポート窓口にご連絡ください。
・皆さんのサポートがあったからこその成功です。
「協力」とは?
「協力」とは、「複数が力を合わせて物事に当たること」を意味する言葉です。
一人では解決できない物事に対する解決策としてて複数の人間が力を合わせるという方法があります。
そのような「一人ではなく二人や三人など複数人が持てる力を合わせて行動すること」を指す言葉が「協力」です。
一般的には「同じ目的や目標達成のために複数人が連携して行動すること」を指しており、たんに人が多いだけだったり十分な連携が取れていない場合は「協力」に該当しません。
「協力」している物同士は基本的に対等な関係であり立場になります。
規模の違いや実力差などはあるものの主従の関係などはなく、「お互いが同じように力を発揮して目標達成のために尽力する様子」を指して「協力」と表現しmす。
「協力」の使い方
・政権交代のために野党が協力する。
・環境問題解決のために業界の垣根を超えて協力する。
・新製品開発のために協力を仰ぐ。
・論文執筆のため調査に協力してもらう。
「サポート」と「協力」の違い
「サポート」と「協力」の違いは「主役か脇役か」です。
「サポート」は主力として活動している人に対する支援や助けを意味する言葉です。
支援や助けの規模はさまざまですが中心となって活動することはなく、主力として活動している別の人がさらに大きく活躍できるよう金銭的に支援したり作業を手伝ったりといった補助的に脇役として参加することを表します。
「協力」は力を合わせて一緒に行動することを意味しています。
「協力」するもの同士は対等な立場であり、共に主役として主体的に活動を行います。
一緒に上を目指すのが「協力」、下に落ちないよう下支えするのが「サポート」という違いがあります。
まとめ
「サポート」と「協力」はどちらも力を貸したり支援したりといったことを指す言葉で、活動に対する関わりの深さによって使い分けられています。
関わりの手移動に応じて正しく言葉を使い分けられるよう意味を知っておきましょう。
