他人に隠しておきたい物事や情報を表す言葉には色々なものがあり、中でも「内緒」と「秘密」は非常に使いやすいものとして有名です。
この記事では、「内緒」と「秘密」の違いを分かりやすく説明していきます。
「内緒」とは?
「内緒」とは隠しておきたい物事や情報を表す言葉であり、特に砕けた関係性の人との間で交わされることが多いのが特徴です。
表向きに出すのは恥ずかしい情報や内部に隠しておきたい出来事を表す言葉なので基本的は自分の中に隠しておきたいと思う人は多いのですが、コミュニケーションの一種類として「内緒」を共有することも可能です。
「内緒話」というものは自分や他の人が隠しておきたい情報をネタにしてコミュニケーションを取ることであり、これを他の人に漏らさないならば教えてあげる時に使います。
表沙汰に出ない物事や情報を扱うのですが、これは私的な範囲のものや限られた集団の中でしか通じないものが多く、公的な場面では使いません。
「秘密」とは?
「秘密」とは他人に隠しておきたい情報や知られたくない出来事を表す言葉です。
「秘密」は動詞として隠す行為自体を表すことも可能ですが、それ以外にも隠しているという事実が存在する時にも使います。
「秘密」は個人が隠しておきたい情報に対して使いますが、これ以外にも様々なものに対しても使うことが可能です。
まだ知られていない歴史の真実に対しても「秘密」は使えますし、ラーメン店の特別なスープに対しては「企業秘密」という形で使われます。
情報が確実に存在することは明らかになっていますが、その内容が隠されているものに対しても「秘密」は使われます。
「内緒」と「秘密」の違い
「内緒」とは私的な集団あるいは親密な知り合いに対して情報を隠すことを表す言葉であり、気が付かれずに行動する時にも使います。
「秘密」は隠している情報自体を示すことが多く、これは1人でも複数人でも使うことが可能です。
「内緒」は誰かと話をしたりコミュニケーションを取る時に使えますが、「秘密」は自分1人の物として心に秘めておくことも可能です。
「内緒」の例文
・『クラスのみんなには内緒だから、絶対に喋っちゃだめだよと言われました』
・『内緒話をしていたところそれを盗み聞きしていた人物がおり、内容はあっという間に広まった』
「秘密」の例文
・『秘密のダイエットをしていたが、妻にはバレバレだったので恥ずかしい』
・『秘密基地から発進したロボットは怪獣と戦い、見事に勝利した』
まとめ
人間は誰しも隠しておきたい情報や出来事を体験しており、これを「内緒」にしたり「秘密」にしたいと思う人は大勢います。
これらの情報は時に刺激的なものだったり面白いものなので「内緒話」としてコミュニケーション目的で使われることもあります。
「秘密」は秘伝やコツなどの隠された価値のある情報を表す時にも使うことが可能です。
情報化社会によってSNSで「内緒話」をする人も多くなり、「秘密」は時に有料の情報として売買されるようになりました。