「花鳥風月」と「雪月花」の違いとは?分かりやすく解釈

「花鳥風月」と「雪月花」の違い言葉・カタカナ語・言語

この記事では、「花鳥風月」「雪月花」の違いを分かりやすく説明していきます。

「花鳥風月」とは?

「花鳥風月」とは?

「花鳥風月」には2つの意味があります。

ひとつは、自然の美しい風景や、その季節に特有の美しいものです。

日本には四季があり、季節によってさまざまな姿を見せてくれます。

春には桜、夏には蓮の花や青空、秋には紅葉、冬には雪など、その季節に特有の美しいものがあります。

これらは人間が手を加えて人工的に作ったものではなく、自然が生み出したものです。

桜や蓮は人間が植えたかもしれませんが、植物が育ったり、花を咲かせたりするのは、自然の力です。

こういった自然の美しいものをこの言葉は意味します。

もう一つの意味は、詩歌、茶道、絵画などをたしなむことです。

自然を題材にして歌を詠む、絵を描くなどすることを意味します。

俳句は自然を題材にすることが少なくありません。

自然を詠んで楽しむのです。

絵画には人物を描いたもの、食器など人間が作ったものを描いたもの、自然を描いたものなどさまざまありますが、この言葉は自然を描いて楽しむことを意味しています。

「花鳥風月」の使い方

日常会話でこの言葉を使用することはほとんどありません。

標語のようなもので使われることがあります。

「雪月花」とは?

「雪月花」とは?

「雪月花」には2つの意味があります。

ひとつは、その季節のそのときの風雅な眺めです。

冬には雪、秋には月、春には花が美しいです。

月はどの季節でも見ることができ、花はどの季節にも咲いています。

しかし、その季節のそのときにしかない美しさがあります。

月は秋に見るのが美しく、春には春にしか咲かない美しい花があります。

そういった季節それぞれの趣のある眺めをこの言葉は意味しています。

もう一つの意味は茶の湯での言葉です。

札をひいて役割を決めます。

札には、雪、月、花と一から七までの数字、合計10枚があります。

雪をひいた人は菓子を食べ、月をひいた人は茶を飲み、花をひいた人はお茶を点てます。

「雪月花」の使い方

その季節のそのときの趣のある眺めという意味で使用されています。

日常会話でこの言葉を使用することはほとんどありません。

「花鳥風月」と「雪月花」の違い

「花鳥風月」と「雪月花」の違い

どちらも自然の美しさに関する言葉です。

前者は人間が人工的に作り出したものではない、山や草などの自然の美しいものを意味しています。

「季節の」という意味合いはあまりありません。

後者はそのときのその季節の美しいものという意味です。

「季節の」という意味が含まれています。

「花鳥風月」の例文

「花鳥風月」の例文

・『花鳥風月をめでる』
・『花鳥風月というタイトル』
・『花鳥風月をイメージした作品』

「雪月花」の例文

「雪月花」の例文

・『雪月花という名の店』
・『雪月花をテーマにする』
・『雪月花をイメージして作る』

まとめ

まとめ

2つの言葉は自然の美しさを意味していますが、「季節の」という意味を含んでいるか、いないかという点に違いがあります。