この記事では、「帰る」と「還る」の違いを分かりやすく説明していきます。
「帰る」とは?
「帰る」の意味と使い方について紹介します。
「帰る」の意味
「帰る」は「かえる」と読みます。
意味は「自分の家や、元いた場所などに戻ること」「現在の場所から立ち退くこと」「野球で走者が本塁まで戻ること」という意味です。
「帰る」の使い方
「帰る」は、元いた場所に移動することを言います。
目的とする場所に到着することよりも、移動して戻るという様子を表す言葉です。
「帰る」は、距離的な移動をして戻ることを表しますが、自宅の目の前にあるコンビニでも、海外旅行から自宅に戻っても「帰る」と使います。
また、お店でお客さんが去る時に「お帰りです」などと言いますが、これは実際に自宅に戻るのではなくても、会計を済ませてお店を出て行く時に使われています。
「還る」とは?
「還る」の意味と使い方について紹介します。
「還る」の意味
「還る」も「かえる」と読みます。
意味は「ものごとがもとの状態に戻ること」です。
「還る」の使い方
「還る」は、辞書では「帰る/還る」と同じ意味にまとめられていますが、実際にはニュアンスが違います。
「還る」は、常用外の読み方で、限られた用法のみであり、日常会話で使われることはあまりありません。
「元々の状態に戻る事」で、しかも「そこから生じたものが、またそこに戻って行くこと」というニュアンスで使われます。
「自然に還る」「土に還る」など、一度そこから生じたものが、様々な家庭を経て、最終的に根源となるものに形を戻して終わることを表す言葉です。
「帰る」と「還る」の違い!
「帰る」は「自分が元いた場所に戻ること」です。
「還る」は「様々な過程を経てもとの状態に戻ること」です。
まとめ
今回は「帰る」と「還る」の違いをお伝えしました。
「帰るは自分が元いた場所に戻る」、「還るは最終的に元の状態に戻る」と覚えておきましょう。