この記事では、「チョッキ」と「ちゃんちゃんこ」の違いを分かりやすく説明していきます。
「チョッキ」とは?
「チョッキ」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「チョッキ」は「袖なしの短い胴着」という意味があります。
ちなみに「胴着(どうぎ)」には、「人体の胴をまとうもの」という意味があります。
「チョッキ」はヨーロッパ由来のファッションアイテムで、日本に伝わり「チョッキ」と呼ばれるようになりました。
16世紀前後にヨーロッパで広まった、袖なしの男性用の上着「タブレット」がもとになっているとされています。
タブレットはもともとは、防寒具だったとされています。
日本に入ってきたタブレットは、ジャケットの下のシャツの上に直接着るため、「直接着る」から「直着」となり、「チョッキ」と呼ぶようになったという説があります。
「チョッキ」は基本的に日本だけの呼び名とされています。
ただし隣国の韓国でも、ベストなどの袖なしの上着のことを、現在でも「チョッキ」と言います。
「ちゃんちゃんこ」とは?
「ちゃんちゃんこ」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「ちゃんちゃんこ」は「子供の袖なし、綿入れ羽織」を指します。
丈は標準寸法で50㎝とされています。
見頃に木綿綿などを入れて、防寒用として使用することができます。
男子はブルー、女子はピンクのように、それぞれが可愛らしく見えるような柄や色を選ぶという特徴もあります。
さらに「ちゃんちゃんこ」は、還暦を迎えた高齢者が着ることでも知られています。
赤い袖なしの羽織を着て、還暦を祝いますが、この赤い袖なしの羽織も「ちゃんちゃんこ」と呼びます。
さらに「ちゃんちゃんこ」は、防寒性もあり機能的であることから、農村部では大人が着る傾向があります。
「チョッキ」と「ちゃんちゃんこ」の違い
「チョッキ」と「ちゃんちゃんこ」の違いを、分かりやすく解説します。
「チョッキ」は「袖なしの短い胴着」という意味があります。
一方の「ちゃんちゃんこ」は「子供の袖なし、綿入れ羽織」を意味します。
「袖なしの服」という点で共通点があります。
ただし「チョッキ」は、基本的におしゃれアイテムとして着用されていて、男性や女性、老若男女が着るものとなっています。
一方で「ちゃんちゃんこ」は、子供専用の服という違いがあります。
また、「チョッキ」は、真夏を除けば一年間を通じて着られるのに対して、「ちゃんちゃんこ」は、基本的に冬しか着ないという違いもあります。
また、還暦の祝いに着ることがあるのは「ちゃんちゃんこ」だけになります。
このように「チョッキ」と「ちゃんちゃんこ」は共通する部分もありますが、似ていない面も多く、明確に区別することができそうです。
まとめ
「チョッキ」と「ちゃんちゃんこ」の違いについて見てきました。
2つの言葉の意味の違いを知ることで、「チョッキ」と「ちゃんちゃんこ」を見分けることができるようになるのではないでしょうか。