この記事では、「職業」と「職種」の違いを分かりやすく説明していきます。
2つの言葉には、どのような意味と違いがあるでしょうか。
「職業」とは?
「職業」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「職業」は「しょくぎょう」と読みます。
「職業」には「生計を維持するために、人が日常的に従事する仕事」という意味があります。
そのため、家計を維持するための、主な収入を得ている仕事や、たまにではなく、毎日のようにしている仕事のことを「職業」と呼びます。
例えば、会社員として、週5日から6日、出勤している人は、「職業は会社員」ということになります。
また、毎日のように芝居をして、その収入で生活をしているという人は、「職業は俳優」ということになります。
また、仕事を紹介したり、失業給付などに関する事務を行う国の行政機関を「職業安定所」と言います。
生計を維持するため、必要な仕事を得られないようなとき、「職業安定所」に行く人がいます。
さらに「職業に貴賎なし」という言葉があり、「人は職業によって差別すべきでない」という意味があります。
「職種」とは?
「職種」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「職種」は「しょくしゅ」と読みます。
「職種」は「職業職務の種類」という意味があります。
業務内容ごとに分類された、職務名を「職種」と呼びます。
具体的には「営業」「事務」「企画」「サービス」「web」「エンジニア」「建築」「技能工」「医療」「教育」などの職種があります。
また「職業安定所」においては「管理的職業」「専門的・技術的職業」「事務的職業」、「販売の職業」、「サービスの職業」などの「職種」に分けられています。
そのため、「職種は何ですか」と誰かに尋ねられた時、「営業です」とか「事務の仕事です」とか、「サービス業をしています」などと答えるのが正解となります。
「職業」と「職種」の違い
「職業」と「職種」の違いを、分かりやすく解説します。
「職業」には「生計を維持するために、人が日常的に従事する仕事」という意味があります。
一方の「職種」は「職業職務の種類」という意味があります。
このように「職業」は「仕事」を指し、「職種」は「職務」を指すことになります。
例えば、商社で正社員として働いている人が、営業職を担当している場合、「職業は何ですか」と聞かれたとき、「会社員です」とか「商社の会社員です」などと答えることになります。
一方で「職種は何ですか」と聞かれた場合は「営業です」と答えることになります。
また、アパレルショップのショップ店員として働いている人の場合は、「職業はショップ店員」または「アパレルショップ店員」で、「職種」は「サービス業」また「接客の仕事」などと、答えることになります。
まとめ
「職業」と「職種」の違いについて見てきました。
2つの言葉には、明確な意味の違いがありました。
違いを知ることで、きちんと使い分けることができるようになりそうです。