「職能給」と「職務給」の違いとは?分かりやすく解釈

「職能給」と「職務給」の違いビジネス・就職・転職

この記事では、「職能給」「職務給」の違いを分かりやすく説明していきます。

「職能給」とは?

「職能給」とは?

「職能給」はお仕事をする人物の能力によってお給料を変化させるというシステムです。

例えば、同じ職種の従業員がいたと仮定し、お給料が異なるというケースは、「職能給」を会社が採用しているため、同じ職種で同じ仕事をしているのにも拘らずお給料に変化があるのは、実は、お給料が良い人物の方が能力が高く、比較対象は同じ仕事をしていると錯覚していますが、実は同じ仕事を実はしていない可能性があります。

「職務給」とは?

「職務給」とは?

「職務給」は、職種の難易度によってお給料が変化するというシステムです。

例えば、資格を有して職務に働くのと、無資格で誰でもできるお仕事であれば、どちらが有能であるか、となった場合、難易度が高い資格を持つ人物の方が有能であると証明されています。

これを「職務給」と呼び、職務の難易度によってお給料を変動させるのが、「職務給」です。

「職能給」と「職務給」の違い

「職能給」と「職務給」の違い

「職能給」「職務給」の違いは、仕事ができる人間が高給になるか、難易度が高い資格を持つ人物が高給になるかです。

その上で、「職能給」は、能力重視で、「職務給」は実はお仕事ができるかどうかの能力は関係なく、取得した資格の難易度がお給料に反映します。

「職能給」の例文

「職能給」の例文

・『うちの会社は職能給を採用してるけど年功序列でお給料が上がるよね?』
この例は、「職能給」というシステムの疑問について述べた例で、「職能給」は能力によってお給料が上がるシステムですが、実際には、年功序列でお給料が上がっていることを述べています。

これは、「職能給」の問題点でもあり、能力を年功序列で決めてしまうことがある故です。

「職務給」の例文

「職務給」の例文

・『国家資格を取得しておけば、職務給はアップする』 この例は、会社側で必要な資格の中に国家資格がある場合、国家資格を取得しておけばお給料が上がることを指しています。

「職務給」は、資格の難易度によりお給料が上がるという物で、難易度が難しい国家資格は特に会社が必要であるというのであれば取得していればお給料が上がります。

まとめ

まとめ

「職能給」「職務給」は、どちらのシステムが良いの?という声ですが、ぶっちゃけると一長一短で「職能給」は必ずしも会社が自分の能力を評価しないケースがあり、「職務給」においては、会社が必要だという視覚以外お給料アップに繋がらないうえ難易度という物がお給料アップに関係するため簡単な資格をたくさん持っていても、難しい資格と比較した場合、難しい資格を持っているだけで簡単にたくさんの資格を持っている人物よりもお給料アップが望めるなどの問題もあります。

逆を返せば、どちらにも当てはまらないシステムは、成果主義というやつで、アポイントなど自分で契約をまとめ上げた者にのみ報酬を払いお給料とするという物もありますが、こちらはもっと厳しい競争社会になるため、競争しないという点においては、「職能給」「職務給」は競うことなくお給料を得るシステムです。