毎年、所得税の申告で行う必要があるのが、「確定申告」や「年末調整」です。
この記事では、「確定申告」と「年末調整」の違いを分かりやすく説明していきます。
「確定申告」とは?
「確定申告」とは、前年度の所得に対しての租税を決めるために、税務署に申告を行うことを言います。
「確定申告」と言う言葉を使った例文をいくつかご紹介します。
『私は個人事業主なので、来年になったら早々に確定申告の準備をしなければなりません』、『今年はいくつか寄付をしたので、その分の確定申告をする予定です』、『今年は早めに確定申告を行ったので、期限ぎりぎりで焦ることも無く、気分的にも余裕が持てて良かったです』「確定申告」と関連した言葉としては、「総決算」、「青色申告」、あるいは「税務申告」などが挙げられます。
「年末調整」とは?
「年末調整」とは、年末の給料支払い時に、源泉徴収をした所得税の合計額と、その年の実際の所得税との差額を清算することを言います。
「年末調整」と言う言葉を用いた例文をいくつか挙げてみます。
『年末調整で清算された分が戻ってきたので、12月の給料はいつもよりも多くお金が入って来て良かったです』、『毎年、社員全員分の年末調整の書類を、期限までに回収しなければいけないのが大変な作業です』、『年末調整の書き方マニュアルを参考にして、今年の分をなんとか記入することができました』「年末調整」と関係した言葉では、「精算」、「会社清算」、あるいは「調整」などがあります。
「確定申告」と「年末調整」の違い
「確定申告」と「年末調整」の違いを、分かりやすく解説します。
「確定申告」とは、前年の所得に対しての租税を決めるために、税務署に申告を行うことを言います。
一方、「年末調整」は、年末の給料支払い時に、源泉徴収をした所得税の合計額と、その年の実際の所得税との差額を清算することです。
「確定申告」は自分で所得金額や税額を計算し、税務署へ申告を行いますが、「年末調整」は給与所得者が勤めている企業がそれを行うので、それらの点が異なります。
まとめ
給与所得者の場合は会社の方で「年末調整」を行ってくれるので、自分で「確定申告」をしなくても良いのですが、医療費控除や寄付金控除、あるいは副業などがある場合には、自分で「確定申告」をする必要が出てきます。
また、年末前に会社を退職し、無職の場合や、自営業などで自分で仕事をしている場合などは、「確定申告」が必要になってきます。
これらの制度の内容は毎年同じではなく、変更になっている場合もあります。
必ず、最新版の情報をチェックし、それに合わせて申告を行うようにしましょう。
自分で「確定申告」を行う場合には、早めに準備をしておけば、申告書の提出期限ぎりぎりになって慌てずに済みます。
また、毎年、「確定申告」の時期になると、税務署などでの「確定申告」の相談窓口は大変混雑します。
日程には余裕を持って臨むようにしたいものです。