子どもの教育に本はとても重要です。
子どもが読む本のことを「児童書」と言いますか、それとも「絵本」と言いますか。
この記事では、「児童書」と「絵本」の違いを分かりやすく説明していきます。
「児童書」とは?
子ども向けの本のことです。
児童図書とも言います。
乳幼児から中学生までを対象としています。
図鑑などの実用書、絵本、昔話、児童文学、伝記なども含みます。
「絵本」とは?
絵を中心として簡単な文をつけた本です。
主として子ども向けの本のことを言いますが、大人対象の「絵本」もあります。
平安時代の絵巻物から始まり、江戸時代には既に、絵を主体とした本のことを「絵本」と呼んでいました。
「児童書」と「絵本」の違い
「児童書」と「絵本」の違いを、分かりやすく解説します。
「児童書」と「絵本」は、子どもによく読まれる本ということでは共通していますが、どのような本のことを意味するかは違います。
「児童書」は子ども向けの本のことで、大人を対象にすることはありませんが、「絵本」は大人を対象にすることもあります。
また、「児童書」は図鑑や小説、「絵本」など、子ども向けであれば全ての種類の本を対象としますが、「絵本」は絵が多く少ない文章しかない本のみが対象です。
「児童書」の例文
「児童書」の例文を紹介していきます。
・『私の息子は図書館の児童書コーナーにいたはずですが、見つかりません』
図書館に行くと、多くの児童書が置いてあります。
・『あなたが児童書の中で一番印象に残っているのは何ですか』
子どもの頃の思い出でいつも読んでいたお気に入りの本がある人も多いでしょう。
・『彼は児童書の中でも生き物の図鑑が好きなようで、毎日見ています』
小説だけではなく、子ども向けの図鑑も「児童書」になります。
「絵本」の例文
「絵本」の例文を紹介していきます。
・『私の息子は絵本ではなく、絵が少ししかない読み物を読むようになりました』
「絵本」のはっきりとした定義はありませんが、文章が主体で、挿絵だけの場合は児童小説や読み物となり、絵が主体の場合は「絵本」となります。
・『あなたが勧めてくれた絵本を読んで、とても感動しました』
子どもだけではなく、大人のために作られた、癒され感動するような絵本もあります。
・『この絵本は生後四か月の赤ちゃんも興味を示していました』
「絵本」は赤ちゃんも見て楽しめるため、たくさん刺激を受けます。
まとめ
「児童書」と「絵本」は子どもが好きな本ということでは共通していますが、当てはまる本の種類が違います。
「児童書」は子ども向けを対象とした全ての本のことで、「絵本」は子ども向けかどうか関係なく、絵が主体で文章が少ない本のことです。
なお、「児童書」の種類の中に子ども向けの「絵本」は含まれることになります。
図書館の「児童書」コーナーに行くと、昔懐かしい児童小説を見つけたり、可愛い絵の「絵本」を読んだり、癒しの時間を過ごせます。
今一度「児童書」を手に取ってみましょう。