この記事では、「思い浮かべる」と「思い浮かぶ」の違いを分かりやすく説明していきます。
「思い浮かべる」とは?
「思い浮かべる」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「思い浮かべる」は「おもいうかべる」と読みます。
「思い浮かべる」には「心に浮かべる。
心に描く」という意味があります。
どちらかと言えば、抒情的な場面を心に描くときに使う言葉になります。
例えば、亡くなった父親の姿を心に描くとき、「亡き父の姿を思い浮かべる」などという文章にすることができます。
また、プレゼンの前などは非常に緊張するものです。
このようなときに、南の島で寝転んでいる自分の姿などを心に描いて、緊張を取り去ろうとする場合、「リラックスしている自分を思い浮かべて、緊張をほぐす」などという文章にすることができます。
他にも、思い出の品を見ながら、その時の思い出を心に描くとき、「思い出の品を見て、思い出を思い浮かべる」などと表現することができます。
「思い浮かぶ」とは?
「思い浮かぶ」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「思い浮かぶ」は「おもいうかぶ」と読みます。
「思い浮かぶ」は「心に浮かぶ」という意味があります。
例えば、良いアイデアが心に浮かんできた場合、「良いアイデアが思い浮かんだ」という文章を作ることができます。
また、休日の過ごし方について考えているときに、ゴルフをしている姿が浮かんできたとき、「休日にゴルフをしている姿が思い浮かんだ」という文章にできます。
次に「思い浮かぶ」は「思い浮かべるの文語形」を意味します。
抒情的な場面を心に浮かべるようなときに、使う言葉になります。
例えば、老人が、子供時代に住んでいた家を心に浮かんできたとき、「目をつむると子供時代の家が思い浮かぶ」などと言います。
「思い浮かべる」と「思い浮かぶ」の違い
「思い浮かべる」と「思い浮かぶ」の違いを、分かりやすく解説します。
「思い浮かべる」には「心に浮かべる。
心に描く」という意味があります。
「思い浮かぶ」は「心に浮かぶ」という意味があります。
また「思い浮かぶ」にも「心に浮かべる。
心に描く」という、まるで同じ意味があり、抒情敵な場面などを心に描くときに使います。
ただし、「思い浮かべる」の場合は、「意志の力で、心に描く」というニュアンスがあります。
一方の「思い浮かぶ」は、「無意識に、心に描く」というニュアンスがあります。
例えば「初恋の人を思い浮かべる」という場合は、意識的に初恋の人の姿を心に描こうとしている雰囲気があります。
一方の「初恋の人が思い浮かぶ」という場合は、何の気なしにいるとき、突然初恋の人の姿が心に浮かび上がってくるような印象があります。
まとめ
「思い浮かべる」と「思い浮かぶ」の違いについて見てきました。
どちらも「心に描く」という同じ意味を持つ言葉ですが、「思い浮かべる」は能動的で、「思い浮かぶ」は自動的なニュアンスがあるという違いがありました。
ニュアンスの違いを知って、使い分けてみましょう。