この記事では、「限定」と「制限」の違いを分かりやすく説明していきます。
「限定」とは?
物事の範囲や数量などを限ることを「限定」と言います。
範囲や数量などにおいて、一定の範囲や数をあらかじめ定めておくことを意味します。
また、「限定」には、思考の対象の性質や範囲などを狭めて明確に定めるといった意味もあります。
このような意味から「限定」は、「特定」や「限度」、「限界」、「制約」、「束縛」、「押さえる」、「限る」などと言い換えることができます。
「限定」の使い方
「限定」は、「限定する」や「限定した」、「限定された」などといった使い方のほか、様々な言葉と一緒に用いられています。
「限定発売」や「限定商品」、「限定色」、「期間限定」、「地域限定」、「限定版」、「100個限定」などがあります。
「制限」とは?
物事にある限界を設けることを「制限」と言います。
「制限」の場合、そのものに対し許される範囲や限界を定めることで、許される範囲や限界そのものが「制限」となります。
このような意味から「制限」は、「リミテーション」や「限度」、「限界」、「超えてはいけないライン」、「規制」、「抑制」などと言い換えることができます。
「制限」の使い方
「制限」は、「制限する」や「制限した」、「制限された」などといった使い方のほか、様々な言葉と一緒に用いられています。
「制限速度」や「数量制限」、「制限時間」、「無制限」、「報道制限」などがあります。
「限定」と「制限」の違い
「限定」は、範囲や数量などにおいて、一定の範囲や数をあらかじめ定めておくことを意味し、「制限」は、そのものに対し許される範囲や限界を定めることを意味します。
「限定」は、そのものに対する一定の範囲を決めることに対し、「制限」は、そのものの限界を決めることになります。
そのため、30分限定と30分制限を比較した場合、30分限定は30分以内を意味し、30分制限は、30分を超えてはいけないということを意味します。
結果としては同じ30分でも、その意味合いが異なる言葉となります。
「限定」の例文
・『私は、地域限定のキャラクターグッズを集めることが趣味です』
・『100個限定の商品を購入するため、前夜からお店の前に並んでいます』
・『いくつものお店を回って、やっと、限定色のスマホをゲットしました』
・『コンビニなどで、「期間限定」と書かれている商品についてが出てしまいます』
「制限」の例文
・『高速道路の制限速度をオーバーし、スピード違反となってしまいました』
・『時間無制限の食べ放題のお店が大好きです』
・『必ず、制限時間内に作業を終わらせてください』
・『人気商品の為、数に制限があるため、ご注意ください』
まとめ
以上が「限定」と「制限」の違いです。
結果的に同じことになったとしても、それぞれの言葉が与える意味合いには大きな違いがあるものとなります。