「長らく」と「永らく」の違いとは?分かりやすく解釈!

「長らく」と「永らく」の違い言葉・カタカナ語・言語

この「長らく」「永らく」は、どのように使い分けるのでしょうか。

「長らく」と「永らく」はどちらが正解?

「長らく」と「永らく」はどちらが正解?

「長らく」「永らく」は、どちらもきちんと日本語として正しい表現です。

よって、どちらが正解ということはなく、以下の説明のように、その意味によって使い分けてください。

「長らく」と「永らく」の使い分け

「長らく」と「永らく」の使い分け

「長らく」は、時間が掛かった時にそれを表現する為に使われる言葉です。

すぐに終わるはずが、思ったより時間が掛かってしまったという場合に、「長らくお待たせしました」のように使われます。

このような使い方は、5分程度のはずが30分にもなってしまったといった時に向いており、同様に、1時間弱の予定が2時間以上になったような場合にもちょうど合う言葉です。

「永らく」の方は、それとは比較にならない時間に対して使う言葉で、「彼には永らく苦労を掛けてしまった」と使った時には、1年や2年ではない、もっと長い時間の表現になり、「この製品の開発には永らく掛かったと聞いている」とした時にも、年単位での時間が掛かったことが表されていると考えてください。

「長らく」を使った例文と解釈

「長らく」を使った例文と解釈

「長らく」を使った例文と、その意味の解釈になります。

長くとも、1年まではいかない時間に使われることが多い表現です。

「長らく待たせてしまったが、やっと形になってきた」

数日単位か、数ヶ月単位なのか分かりませんが、そこまで長い訳ではない時間だと考えていいでしょう。

これを「永らく」とすると、年単位が当たり前の使い方に変わります。

「永らく」を使った例文と解釈

「永らく」を使った例文と解釈

こちらは「永らく」を使った例文と、その意味の解釈になります。

使っている漢字から、その長さが想像できる言葉です。

「こんなに永らく掛かるとは思っていなかったが、ようやく日の目を見ることになった」 数年、またはもっと長い時間かも知れないことが分かる使い方となっています。

よほどの時間でない限り、こちらの「永らく」は用いません。

まとめ

まとめ

「長らく」「永らく」は、このような違いがある言葉です。

意味の違いから、「長らく」の方がよく使われると覚えておいていいでしょう。