ここでは「通信速度」と「回線速度」の違いについて、詳しく説明していきます。
「通信速度」とは?
「通信速度」とは、実質的な通信の速度という意味の言葉です。
パソコンでネットを利用する場合のそれで表現すると、実際にネットの利用がその速度だという意味になり、回線自体の速度だけでなく、使っているパソコンやシステム(OS)、ネットに利用するブラウザまで全て含めての速度という解釈になります。
同じ回線を利用した場合でも、パソコンやシステムが変わると、この「通信速度」も変わることが少なくありません。
回線の速度以上になることはありませんが、それ以下には様々な要因によって簡単に落ちてしまいます。
パソコンを買い換えたことで、回線自体は同じなのに通信速度が上がったと感じる場合があるのは、そのような理由からです。
「回線速度」とは?
「回線速度」とは、利用する回線自体の速度です。
ソフトウェア的にこれを計測することができますが、それも必ずしも正しいとは限りません。
それは、ソフトウェア的にウェイトが掛かるような場合があるからで、かと言って、回線の提供側が公表している100Mbpsなどという速度は、あくまで回線としての理論上の最高値の為、実際には必ずそれより遅くなります。
よって、正確な回線速度の計測というものも難しいですが、それなりに定評のあるソフトウェアで測定した値くらいだと考えておくのがいいでしょう。
「通信速度」と「回線速度」の違い
「通信速度」は、利用している環境(パソコンからシステム(OS)、ブラウザなどの直接通信を行うソフトウェアまで含めて)においての実質的な速度で、「回線速度」は、あくまで回線自体の速度だという違いがあります。
その「回線速度」より「通信速度」の方が早くなることはなく、極力「回線速度」より落とさないような各種の設定(ソフトウェア自体の変更まで合わせて)によって、少しでもそれに近付けられることになります。
まとめ
スマホでも、ブラウザを変えると「通信速度」が上がることがあります。
これは、色々な要素によって「回線速度」以上にはならないものの、工夫で速くできることもあると覚えておきましょう。