この記事では、「横柄」と「傲慢」の違いを分かりやすく説明していきます。
「横柄」とは?
「横柄」は「おうへい」と読み、意味は以下の通りです。
1つめは「わがままで人のことを考えない態度を取ること」という意味で、自分のことしか考えず人を無視して行動することです。
2つ目は「人に対する礼儀をわきまえない」という意味で、目上の人に対して敬意を払わなかったり、正式な場所で礼を尽くさないことです。
3つ目は「威張り散らす」という意味で、自分の勢いを人に見せつけて強引に押し通そうとする様子のことです。
上記に共通するのは「威張って押し通す」という意味です。
「横柄」の語源は「押柄(おしから)」の読み方が変化したものであり、「押しの強い態度」という意味で使われる様になりました。
「横柄」の使い方
「横柄」は「わがままで人のことを考えない態度を取ること」「人に対する礼儀をわきまえない」「威張り散らす」という意味で使われます。
名詞・形容動詞として「横柄だ・である」と使われたり、形容詞として「横柄な態度」と使われたり、副詞として「横柄にふるまう」などと使われます。
基本的に、人に対して威張って無礼な態度を取ることに使われる言葉です。
「傲慢」とは?
「傲慢」は「ごうまん」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「おごり高ぶって人を見下すこと」という意味で、周りの人を下に見て自分だけ特別だと思っている様子のことです。
2つ目は「人を見下して礼儀を欠くこと」という意味で、人を見下している様子を態度に表し、無礼にふるまうことです。
3つ目は「人に対して感謝やお詫びの気持ちを持たない」という意味で、人から何かしてもらって当然、わざとしたのではないから謝る必要はないなどと考えることです。
上記に共通するのは「人を見下す」という意味です。
「傲慢」の使い方
「傲慢」は「おごり高ぶって人を見下すこと」「人を見下して礼儀を欠くこと」「人に対して感謝やお詫びの気持ちを持たない」という意味で使われます。
名詞・形容動詞として「傲慢だ・である」と使われたり、形容詞として「傲慢な性格」などと使われたり、副詞として「傲慢にふるまう」などと使われます。
基本的に、おごり高ぶって人を見下すことに使われる言葉です。
「横柄」と「傲慢」の違い
「横柄」は「人に対して威張って無礼な態度を取ること」という意味です。
「傲慢」は「おごり高ぶって人を見下すこと」という意味です。
「横柄」の例文
・『彼女はショップの店員に対して横柄な態度を取る』
・『彼はタクシーの運転手に横柄な態度を取る』
・『社長の家に招かれて横柄にふるまう』
・『彼は横柄だが根やいい奴だ』
「傲慢」の例文
・『彼は傲慢な態度で取引先を怒らせた』
・『彼女は傲慢にも一人で全部できると言い張った』
・『上司が傲慢で常に自慢話ばかり聞かされる』
・『彼は傲慢な性格で、いつも周囲の人をバカにしている』
まとめ
今回は「横柄」と「傲慢」について紹介しました。
「横柄」は「威張る」、「傲慢」は「見下す」と覚えておきましょう。